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できごと
【橋下徹氏vsサンフランシスコ市議会】公開書簡(2)「『性奴隷』という言葉」に違和感
2013.8.22 23:11
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このような誤解が生じてしまう背景には「慰安婦」問題の最近の議論の仕方に問題があると考えます。以下、その点についてご説明させていただきます。
《慰安婦問題の正当化と誇張の両方を拒否し、歴史的検証を進める必要性》
慰安所の設置・管理および慰安婦の移送に関与した旧日本軍の間違いは、どんなに強調してもし過ぎることはありません。また、軍の要請を受けて業者が慰安婦を募集したこと、甘言など本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあること、慰安所における生活が痛ましいものであったことは、到底受け入れられるものではありません。私は、いかなる意味でも、慰安婦問題を正当化する議論にくみしません。
他方、慰安婦問題に関する日本非難には、歴史的事実として確認されていない誇張された言説がしばしば見られます。たとえば、全ての又はほとんどの慰安婦が日本の当局者によって拉致されたかのように、しばしば報じられます。
これは、単純に根拠のない言明です。この点についての歴史家の間で続いている論争は、日本政府が慰安婦の強制連行に組織的に関与したか否かをめぐるものです。貴市議会の決議文でも、当時の日本政府が強制連行に「国家の意思により」組織的に関与したのかどうかやその被害の実態について、国際的歴史家や法的権威の共通する結論というご指摘がありますが、その点についてはいまだに事実認定も含めて歴史家の間でもさまざまな見解や解釈が存在しています。
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