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偽医師事件の元院長に判決
患者に診療や投薬をしたように装い診療報酬を不正に請求しだまし取ったとして、詐欺の罪に問われている佐世保市のクリニックの元院長の裁判で、長崎地方裁判所佐世保支部は、懲役３年、執行猶予４年の判決を言い渡しました。
この裁判は、佐世保市のクリニックの元院長、多々良一郎被告（５６）が、クリニックを経営していた前田憲助被告（４９）とともに、おととし７月から１１月にかけて、実際には行っていない診療や投薬をしたように装って診療報酬を不正に請求し、５２６万円あまりをだまし取ったとして詐欺の罪に問われているものです。
２２日の判決で、長崎地方裁判所佐世保支部の松下潔裁判官は、「報酬欲しさに経営者と共謀して犯行に及んだもので、動機に酌量の余地はない」として、多々良元院長に、懲役３年、執行猶予４年の判決を言い渡しました。
一方、多々良元院長とともに詐欺の罪に問われているクリニックを経営していた前田被告は、医師の免許がないのに患者の診察や薬の処方などをしていた医師法違反などの罪にも問われていて、来月、判決が言い渡されます。
08月22日 19時46分