ダラス連銀総裁:超緩和政策だけで製造業の押し上げは不可能
8月22日(ブルームバーグ):米ダラス連銀のフィシャー総裁は、規制や財政政策の不透明性を原因に過去2年間にわたって低迷状態に陥っている米製造業を、米金融当局の過去最大規模の緩和策によって復活させることはできないとの見解を示した。同総裁は債券購入策に最も批判的な当局者の1人。
フィッシャー総裁は22日、フロリダ州オーランドで講演。事前原稿によると「彼らは生産力の向上や事業拡大に必要な極めて安価な金融刺激を十分に与えられてきた」と発言。「妨げ要因となっているのは、公正な振る舞いができない政治家らによる財政および規制だ」と続けた。同総裁は今年の連邦公開市場委員会 (FOMC)で投票権を持たない。
総裁は「当局が続けている政策には多くのリスクがある」と述べたが、詳細には触れなかった。16日には、経済指標が引き続き良好なら9月17、18両日の会合で債券購入を縮小すべきだと主張していた。
総裁はこの日、「米国のすべての製造業者は中央銀行から素晴らしいギフトをもらっている。それは過去237年で最も低い資金コスト、32年間継続している債券市場の上昇、そして2009年3月に始まった株式相場の上昇だ」と話した。
原題:Fisher Says ‘Super-Easy’ Fed Can’t Alone BoostManufacturing(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:Atlanta Steve Matthews smatthews@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Chris Wellisz cwellisz@bloomberg.net
更新日時: 2013/08/23 02:30 JSTニュース一覧
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