〔外為マーケットアイ〕ドル98.22円付近、98円回復後も売り崩し顕在化せず
[東京 22日 ロイター] -
〔外為マーケットアイ〕
<15:01> ドル98.22円付近、98円回復後も売り崩し顕在化せず
ドル/円は98.22円付近。日経平均株価 が下げ幅を拡大する場面でも、ドル/円は底堅い。「98円に乗せてもそれほど下を攻めることなくキープされている。ロンドン市場で98円を割らないようであれば、下値を固めた状態になり、ニューヨークでは上に行く可能性がある」(邦銀)との指摘が出ている。
同関係者は、ドル/円と日経平均株価の連動性が薄れつつあると分析。注目ポイントが株から米金利に移行する可能性があるとし、「金利を見たらドル買いにならざるを得ない」とする。
きょうの東京時間は、米10年債利回り が上昇を続け、一時2.93%台に達した。
<13:58> ドル98.33円に上昇、株プラス転換で午前の高値に顔合わせ
ドル/円が98.33円まで上昇。午前の高値に顔合わせした。日経平均株価 が一時プラス圏に浮上したことで、やや円売りに傾いている。ただ、為替マーケットの商いが膨らまない中で円売りは勢いづかず、午前の高値を上抜けるには至っていない。
<13:28> ドル98.14円付近、中国景気に確信持てずレンジ相場続く
ドル/円は98.14円付近。午前の中国PMIで円安に振れたが、日経平均株価 の軟調推移でドル/円は上げ幅を削っている。市場では「中国の数字が良かったのは朗報だが、中国の景気回復に確信があるわけではない。ドル/円は95―100円でレンジ推移が続くとみている」(外銀)との声が出ている。
インドルピー、タイバーツ、マレーシアリンギ、フィリピンペソといったアジア新興国の通貨にはきょうも売り圧力がかかっている。インドルピー は1ドル=65ルピーを下回り、過去最安値を更新した。
前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、量的緩和の縮小開始時期について手掛かりがほとんど示されなかった。前出の外銀関係者は、次回9月のFOMCまでは不透明感が続くため、アジア新興国の通貨は売られやすい状況が続くとみている。
<11:55> ドル98.18円付近、米株動向がドル/円の行方左右か
ドル/円は98.18円付近。一時98.33円まで上昇したが、足元ではやや押し戻されている。市場では「前回も98円台は重かったので、98円ミドルを抜けるかどうかが今後の焦点になるだろう」(大手邦銀)との声が出ていた。
この関係者はカギを握るのは米株の動向とみており、「きょうの中国PMIで日経平均がプラス転換したので、ドル/円ももう一段上がったが、結局、地合いが良いわけではないので、すぐにまたマイナス圏に押し戻されてしまった」と指摘。その上で「マーケットが気にしているのはダウ平均だ。6営業日連続で落ちており、雲を下抜けたりしてテクニカル的には弱い。セリングクライマックスのように大きく落ちるようだと、さすがにドル/円は上がれないだろう」との見方を示した。
<11:22> ドル98.20円付近、輸出企業の売り目立つ
ドル/円は98.20円付近。HSBCが発表した8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI、季節調整済み)が強かったことで投資家のリスク選好が回復。クロス円、ドル/円ともに円売りに傾き、ドル/円は1週間ぶりの高値となる98.33円まで上昇したが、足元ではやや押し戻されている。
大手邦銀関係者によると、「輸出企業の売りが結構出ている」という。
ユーロ/円は8月5日以来の高値となる131.20円まで上昇した後、現在は130.95円付近で推移している。
<10:56> 豪ドル買い戻し、8月HSBC中国製造業PMIは50上回る
豪ドル/米ドルは0.8985米ドル付近。朝方に0.8933米ドル付近まで売られていたが、HSBCが発表した8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI、季節調整済み)が強かったことで、一時0.8992米ドル付近まで買い戻された。
HSBCが発表した8月の中国製造業PMI速報値は50.1となり、前月の47.7から上昇、4カ月ぶり高水準を記録した。
PMIは50を上回ると景況の改善を示し、下回ると景況の悪化を示す。
<10:44> ドル/円は1週間ぶり高値、米10年債利回りは2.9%台に上昇
ドル/円は98.09円付近。米10年債利回り が2.9%台に上昇する中で、買いの動きが優勢となっている。一時98.14円と、8月15日以来1週間ぶり高値をつけた。
<09:10> ドル97.85円付近、日経平均反落スタート ドル/円底堅い
ドル/円は97.85円付近。日経平均株価 が反落スタートとなったが、予想されていたこともあり、ドル/円は底堅く推移している。
日経平均株価は前日比110円安で寄り付いた後、現在は同158円安の1万3266円付近。
ドル/円はこのところ、米金利よりも株価をにらんだ動きになっていたが、前日のニューヨーク市場では米ダウ平均が100ドル超の下げとなったにもかかわらず、ドル/円は上昇。米金利の上昇に素直に反応する形で一時97.98円まで上昇した。
<08:57> ドル97.82円付近、国内勢の外債投資は7週間ぶり売り越し
ドル/円は97.82円付近。財務省が発表した8月11─17日の対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)によると、国内勢の外債(中長期債)投資は9038億円の売り越しとなった。売り越しは7週間ぶり。
<07:49> きょうの予想レンジはドル97.20―98.20円、株崩れても97円前半はサポートか
ドル/円は97.81円付近、ユーロ/ドルは1.3347ドル付近、ユーロ/円は130.60円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が97.20―98.20円、ユーロ/ドルが1.3300─1.3400ドル、ユーロ/円が129.80―131.10円。
前日の海外市場で、ドル/円は小幅上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(7月30─31日開催分)を受け、米10年債利回り が上昇したことに素直に反応、一時97.98円まで上昇した。米ダウ工業株30種 はいったん下げ幅を拡大させた後、大きく買い戻されたが、引けにかけて失速するなど、乱高下となった。
FOMC議事録は、資産買い入れ縮小時期について新たな手掛かりをほとんど示さなかったものの、市場では9月緩和縮小観測の大幅な修正を迫るものではなかったと受け止められた。
東京市場の動きについて、参加者からは「ダウ平均は6営業日連続の下落となった。株に対する警戒感が強い中で、円が買われる場面もあるかもしれないが、米長期金利は2年ぶりの高水準にあるほか、97円前半は押し目買い意欲も強い。株が崩れても97円前半で下値はサポートされるだろう」(国内金融機関)との見方が出ていた。
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