橋下市長:米SF市議会に公開書簡 従軍慰安婦発言で
毎日新聞 2013年08月22日 21時34分(最終更新 08月22日 22時12分)
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は22日、従軍慰安婦を巡る自らの発言に対する非難決議を採択した米サンフランシスコ市議会に、「事実誤認に基づく」として決議の撤回を求める公開書簡を送ったことを明らかにした。両市は姉妹都市関係にある。
文書は13日付でA4判7ページ。「慰安婦の活用を正当化したことは一度もない」とし、在沖米軍に風俗業の活用を求めた発言に関して「撤回し、謝罪した」と強調している。さらに、米国での慰安婦像設置の動きに関し、「人道的問題を政治目的化した運動に同調せず、建設的対話を開始すべきだ」などと持論を展開している。
橋下市長は22日の定例会見で「日本国民にも知ってもらう必要がある。徹底して論戦していきたい」と述べた。
サンフランシスコ市議会は6月、「歴史的真実を否定する態度と発言を強く非難する」との決議案を全会一致で採択。橋下市長に発言の撤回や元慰安婦への謝罪を求めていた。サンフランシスコ市当局も5月、予定されていた橋下市長の公式訪問や表敬訪問を拒む文書を、大阪市に送っている。【村上尊一】