那覇空港:第2滑走路、別枠で予算要請 沖縄知事
毎日新聞 2013年08月22日 22時36分
山本一太沖縄・北方担当相は22日、沖縄県を訪れ、仲井真弘多(ひろかず)知事と那覇市の知事公舎で会談した。仲井真氏は、2014年度の沖縄振興予算について、今年度並み(3000億円規模)の予算を確保した上で、建設が決まっている那覇空港の第2滑走路の整備費を別枠にするよう要請。山本氏は「必要な予算について確保できるよう全力で努力する」と応じた。
与党が大勝した7月の参院選後、安倍政権の閣僚が公務で沖縄入りするのは初めてとなる。第2滑走路は総事業費約2000億円で、来年1月に着工予定。当初、7年だった工期が、県側の要望を受け5年10カ月に短縮され、毎年の関連予算が増額される見通しとなった。
仲井真氏は「5年10カ月で完成させるには(毎年)平均で300億〜400億円が必要。既存の(沖縄振興)予算の枠内では無理がある」と主張。さらに「完成までの間の資金手当てのスキーム(計画)を県民に公表してほしい」と述べ、空港整備費を沖縄振興予算から切り離して進めるよう求めた。【鈴木美穂、井本義親】