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【プロ野球】立浪和義×野村弘樹が語る「子どもたちへのメッセージ」

2012.09.29

  • 石塚隆●構成 text by Ishizuka Takashi 五十嵐和博●撮影 photo by Igarashi Kazuhiro

来年行われるWBCが野球の普及につながれば嬉しいと語る立浪和義(左)、野村弘樹の両氏立浪和義×野村弘樹 対談(3)

―― 現在、子どもたちの野球離れが進んでいるという話を聞きます。この先、野球人口を増やすにはどのような取り組みが必要になってくると思いますか?

立浪 地道ではありますが、オフシーズンにプロ野球選手が野球教室をやって、子どもたちとのふれ合いをもっと増やすことだと思います。プロの選手に会うのは、子どもたちにとって刺激的だし、一生の思い出になりますからね。

野村 子どもたちにとって、プロ野球選手は特別。それは今も昔も変わっていない。

立浪 僕も中学生の時、ジャイアンツの水野(雄仁)さんや川相(昌弘)さんが僕たちのチームに来てくれて、声をかけてもらった。そのひと言ですごくやる気になったことを今でも覚えています。別に野球教室じゃなくても、試合を観に来て子どもたちに声をかけるだけでもいい。今いる多くのプロ野球選手はそうやってプロに憧れ、この世界に入ったんだから、今度は子どもたちに力を与える番だと思います。

野村 野球をやっている子どもはそれでいいと思います。あとは、まだ野球をやっていない子どもたちにどう興味を持ってもらうかを考えなくてはいけない。昔と違って今は地上波での野球中継が少ないから、野球そのものに触れる機会がすごく少なくなっている。野球教室で子どもたちに『好きな選手は誰?』と聞いても、選手の名前を知らない子が多い。そこで親たちには、子どもをもっと球場に連れて行ってあげてほしい。あの空間を初めて体感したら、『うわ、すごいな!』って純粋に感動すると思うんです。それに今は、スピードガンコンテストとか試合前のイベントがいろいろあるので、そういうのにも参加して、まず興味を持ってもらいたいですね。

立浪 テレビの影響ってすごく大きい。サッカーだって、ワールドカップをはじめ日本代表の試合は地上波で放送されるから、刺激を受けてサッカーを始める子どもが多いわけでしょ。僕らの小さい時は、毎日のようにジャイアンツ戦の中継があったから、野球がいちばん身近なスポーツだった。


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