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【大リーグ】イチロー、日米通算4000安打に王手 米通算2721安打でゲーリックに並ぶ2013年8月22日 紙面から ◇第1試合 ヤンキース8−4ブルージェイズ◇第2試合 ヤンキース3−2ブルージェイズ【ニューヨーク穐村賢】大台に王手!! ヤンキースのイチロー外野手(39)は20日(日本時間21日)、地元でブルージェイズとのダブルヘッダー第1試合に2番右翼で出場し、5打数2安打。日米通算4000安打まで残り1安打とした。3回の第2打席で三塁線を破る二塁打、7回の第4打席で中前へはじき返し、メジャー通算でも2721安打で歴代59位のヤ軍OB、ルー・ゲーリッグに並んだ。第2試合では9回に代走で出場。値千金の三盗でサヨナラ勝ちに貢献した。“金字塔”まであと1本。大声援で背中を押してくれる地元ファンのためにも、遠征前の残り2試合できっちり決める。 3回の第2打席、7回の第4打席とカウントダウンを重ねたイチローが8回、この日5度目の打席に入ると、史上3人目の大記録到達を待ちわびた地元ファンから、大音響の拍手と歓声がその背中に降り注いだ。 球場にその名前がアナウンスされると、観客は総立ちで「イチローコール」の大合唱。これまで数々の偉業を成し遂げてきた39歳も「ニューヨークで打ったヒットなんて数えるくらいなのに、これだけ記録のことを知ってくれていることがびっくりだし、うれしい。なかなかこういうことはない」と高揚した。 結果は一ゴロで観客もお預けを食らったが、ベンチに引き揚げてくるイチローへの声援はなお温かだった。 節目の記録を目前にしてもイチローの心境に変化はない。周囲の大きな期待はそのままプレッシャーにもなりかねないが、「打たなきゃいけないと思ってるのは毎回ですから。どのくらい僕がそういうこと(プレッシャー)を経験してきたか」とサラリと言ってのけ、平常心を強調した。 代走出場の第2試合は「足攻」で勝利に貢献。9回無死一塁でレイノルズに代わって出場すると、犠打で二進後に三盗を敢行。「あの場面でスタートを切るのは怖い」と言いながらも、「代走だし、走らないと、この試合で何もやらないことになってしまう」と2球目に迷いなくスタートを切り、ニックスのサヨナラ適時打の呼び水となった。 ジラルディ監督も「グラウンドに出れば、何かをする男。1死二塁と、三塁とでは相手にかかるプレッシャーが違う」と目を細めるビッグプレーだった。 日に日に数を増す報道陣。注目度が上がる中、イチローの口も滑らかになる。これまでも10年連続200安打、シーズン262安打など記録を塗り替えてきた男は「アメリカでこの競技は始まった。自分がいろんな数字に関わることで、過去の人たちのことを知りたいというのは普通の人間の欲」と、4000安打を達成した“球聖”タイ・カッブについて米メディアに語るなど、数日前までは低かったテンションも上がってきた。 日米通算22年の月日をかけて積み重ねてきた大記録達成は目前。全米はもちろん、日本中の視線を独り占めにし、イチローが間もなく“センター”を務める。 PR情報
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