米ターゲット5─7月は減益、通期利益は予想の下限付近と警告
[21日 ロイター] - 米ディスカウントストア大手ターゲット(TGT.N: 株価, 企業情報, レポート)が21日発表した第2・四半期(8月3日終了)決算は、減益となったほか、売上高が市場予想を下回った。また、慎重な支出動向が続く中、通期利益が予想の下限付近になる公算が大きいと警告した。
米株式市場午前の取引で、ターゲットの株価は2%強下落した。
第2・四半期利益は6億1100万ドル(1株当たり0.95ドル)と、前年同期の7億0400万ドル(同1.06ドル)から減少した。
特別項目を除き、カナダへの新規出店による効果を含むベースでの1株利益は0.97ドル。トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想の0.96ドルを上回った。
売上高は4%増の171億2000万ドル。市場予想の172億6000万ドルには届かなかった。
既存店売上高は1.2%増。自社予想の2─3%増を下回った。
3月に参入したカナダ国内での売上高は2億7500万ドル。今回の既存店売上高の算出には含まれていない。カナダでの業績が第4・四半期までに小幅ながらも利益押し上げ効果につながる見通しとしている。
通期の調整後1株利益については、5月時点に示した4.70─4.90ドルの下限付近になるとの見通しを示した。
同社のシュタインハフェル最高経営責任者(CEO)は「家計が引き続き圧迫される中」、米消費者の間で慎重な支出行動が続くとの見通しを示した。
競合ウォルマート・ストアーズ(WMT.N: 株価, 企業情報, レポート)も前週、第2・四半期の米既存店売上高が0.3%減になったと発表。第3・四半期の米既存点売上高は横ばいになるとの見通しを示した。
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