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散水も「焼け石に水」 恵みの雨いつ…農作物に深刻被害、9水系で取水制限
2013.8.22 00:19
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記録的猛暑と少雨により、全国各地でダムの貯水量が減少している。四国では30%を下回るダムもあり、関東から四国の9水系で取水制限を実施。今週末は全国的に雨が降りやすくなるというが、まとまった雨が水がめに降らないと意味がない。今のところ、家庭で使う水に問題はないが、農業や一部製造業などには深刻な影響が出ており、関係者は“恵みの雨”を渇望している。
国土交通省によると、21日現在、取水制限を行っているのは関東で利根川、荒川の2水系、中部で宮川、豊川、大井川の3水系、関西で加古川水系、四国で吉野川、仁淀川、那賀川の3水系。
「いくら散水しても焼け石に水。とにかく雨が降ってほしい」。鹿児島県の奄美大島にあるJAあまみの恵島雅人さん(33)はこう嘆く。奄美地方では6月下旬から、記録的な少雨状態が続き、奄美大島(名瀬)では6月29日から8月15日まで48日間降水量0ミリ。名瀬測候所は「おそらく最長記録」といい、基幹作物であるサトウキビに深刻な影響が出始めている。
サトウキビは少雨に強い作物とされるが、水分の蒸発を自力で抑えるため葉の先が丸くなる「ロール現象」が出たり、葉が緑から黄色に変色したりする被害が出ており、生育が止まり枯れ始めた畑もある。
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