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海に流出のセシウムなど 計30兆ベクレルと試算8月22日 6時4分
福島第一原子力発電所で、汚染された地下水が海に流れ出ている問題で、おととし5月から今月にかけて、地下水と共に海に流出した放射性のストロンチウムとセシウムの量は、東京電力の試算で最大で合わせて30兆ベクレルと、通常運転中の年間の排出基準を大きく上回ることが分かりました。
福島第一原発では、放射性物質を含む地下水が今も海に流出していることが明らかになり、東京電力は海に流れ出た放射性ストロンチウムやセシウムの量を試算し、21日、公表しました。
これまでに測定された原発の専用港内の放射性物質の濃度を基に、おととし5月から今月にかけて流出が続いていた場合の試算では、地下水と共に海に流れ出たストロンチウムの量は最大で10兆ベクレル、セシウムの量は最大で20兆ベクレルに上ると推計されました。
合計すると最大30兆ベクレルとなり、この2つの物質だけで、社内規定で定めた通常運転中の年間の排出基準の2200億ベクレルを大きく上回りました。
汚染地下水の流出はまだ続いているため、今後、量はさらに増える見込みです。
ただ、一部が土壌に吸着されるセシウムやストロンチウムは、地下水と共に流れ出た場合の評価が難しく、東京電力は専門家の意見を聞き、評価を続けることにしています。
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