インドネシア 2013年8月19日(月曜日)
経常収支の赤字拡大、貿易など悪化で[経済]
中央銀行が16日に発表した第2四半期(4〜6月)の国際収支統計(速報値)で、海外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支は98億4,800万米ドル(約9,610億円)の赤字となった。貿易収支をはじめとする全項目が悪化し、赤字幅は前年同期から2割、前期からは7割拡大した。
経常収支の赤字は2011年10〜12月期以来7四半期連続。前期まで黒字を維持していた貿易収支は6億100万米ドルの赤字でマイナスに転落した。輸出が伸び悩む中、非石油ガスの黒字が輸入の増加で大幅に縮小したほか、ガスの輸出も低迷したことが響いた。
旅行や輸送などの動向を示すサービス収支は30億700万米ドルの赤字。運輸が旅客、貨物ともに流入超過となり、赤字幅が前年同期から1割拡大した。海外から得た利子・配当などを示す所得収支は71億4,000万米ドルの赤字だった。
海外からの送金や資金援助などを示す経常移転収支は9億6,200万米ドルの黒字だった。前年同期からは7%増えたが、前期比では13%減少した。
6月末時点の外貨準備高は98億950万米ドルで、輸入代金と対外債務支払いの5.4カ月分。四半期ベースで過去最高だった2011年第2四半期から18%、前期からは6%それぞれ低下した。