UPDATE 1-米中古住宅販売戸数、7月は09年11月以来の高水準 ローン金利上昇でも堅調
(内容を追加しました。) [ワシントン 21日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が発表した7 月の中古住宅販売戸数は、季節調整済みの年率換算で539万戸となり、前月から6.5 %増加した。販売戸数は住宅購入の税控除が期限切れを迎えた2009年11月以来の高 水準となり、ローン金利上昇により住宅市場の回復が阻害されていないことが裏付けられ た。 7月は主要4地域のすべてで販売戸数が増加。予想の515万戸も大幅に上回った。 NARのエコノミスト、ローレンス・ユン氏は、「現在の住宅市場の回復の足取りは しっかりとしている」と述べた。 7月は住宅ローン金利の上昇にもかかわらず販売戸数が増加。ユン氏は、金利がさら に上昇する前に購入を急ぐ動きもあったとの見方を示した。 ムーディーズのエコノミスト、ライアン・スイート氏は、「住宅ローン金利の上昇は これまでのところ手に負える範囲となっている」との見方を示した。 ただTD証券のミラン・ムルレーン氏は、金利がさらに上昇する前に購入を急ぐ可能 性があるとし、「そのためローン金利上昇により回復の勢いが鈍化し、今後は販売が鈍っ ていくことも予想される」と述べた。 米連邦準備理事会(FRB)による緩和縮小観測が出始めたことで、住宅ローン金利 は5月初旬から上昇に向かい、以来、30年ローン金利は1%ポイントを超えて上昇して いる。米抵当銀行協会(MBA)によると、16日までの週の30年住宅ローン金利平均 (固定、手数料除く)は4.68%と、前週から12ベーシスポイント(bp)上昇し、 7月につけた年初来の高水準に並んだ。 7月の価格中央値は21万3500ドルと、前年同月から13.7%上昇した。在庫 は5.6%増。供給は7月の販売ペースで5.1カ月分となり、前月から横ばいとなった 。 7月はまた、ディストレス物件(差し押さえ物件や、銀行が住宅ローン残高を下回る 価格での売却に合意した物件など)の販売全体に占める割合が15%と、前月に並び20 08年10月以来の低水準にとどまった。ディストレス物件は大幅な値引きで販売される ことが多いため、この割合の低下は明るい材料となる。 ローン金利の上昇にもかかわらず、住宅市場では価格が上昇すると同時に在庫が減少 。住宅市場の回復により消費支出が押し上げられるなど、景気回復の支援要因となってい る。 *米中古住宅販売に関するグラフィックはこちらをご覧ください。 link.reuters.com/guv37s *統計の詳細は以下のとおり。 (季節調整後、年率) (100万戸) July June JunePrev May July'12 販売戸数 5.39 5.06 5.08 5.14 4.60 1戸建て 4.76 4.48 4.50 4.55 4.09 コンドミニアム/コープ 0.630 0.580 0.580 0.590 0.510 (前月比、%) July June JunePrev July13/12 販売戸数 6.5 -1.6 -1.2 17.2 1戸建て 6.3 -1.5 -1.1 16.4 コンドミニアム/コープ 8.6 -1.7 -1.7 23.5 July June JunePrev May July'12 価格中央値(1000ドル)213.5 214.0 214.2 203.1 187.8 在庫(100万戸) 2.280 2.160 2.190 2.150 2.400 供給(カ月分) 5.1 5.1 5.2 5.0 6.3 エコノミスト予想(ロイター調査) 販売戸数 5.15 mln unit rate
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消費増税見送れば海外勢失望
ゴールドマン・サックス証券の馬場氏は、効果的に補正予算などを編成すれば景気の腰折れは防げるとの見方を示している。
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