天橋立生かし観光振興 「海の京都」宮津の協議会基本計画
京都府北部地域の観光振興策「海の京都」構想を進める宮津市の地域組織、天橋立地区協議会が20日、まちづくり計画「マスタープラン」を発表した。「海渡る参道『天橋立』」をコンセプトに、北近畿タンゴ鉄道(KTR)天橋立駅の改修や観光案内所の新設などの計画を盛り込んだ。
対象エリアは天橋立そのものと、南北にある文珠地区、府中地区。道路や観光施設の整備、観光サービス業の創出など9項目で、府や市、地元住民がそれぞれ取り組む内容を明記した。
文珠地区の整備方針は「庭園と智恵のまち」とし、KTR天橋立駅前に白砂青松をイメージした庭園風広場の整備▽智恩寺や天橋立運河のライトアップ-などを行う。府中地区は「雪舟が描いた丹後の古都」をテーマに、籠神社の敷地内に観光案内所を設置▽府立丹後郷土資料館のリニューアル検討-に取り組む。
天橋立内では、大天橋・小天橋の改修、遊歩道の足元への照明設置を行う。
協議会は文珠、府中地区の住民や観光、市、交通機関の関係者で4月につくった。市企画総務室は「天橋立の品格と情緒を生かす計画がまとまった。府北部の交通インフラが整備される2年後までに、天橋立一帯での主なハード事業を完了させたい」としている。
【 2013年08月21日 11時47分 】