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事件
【福知山花火大会事故】「空、がんばれ」と声かけたが…救助の男性が現場訪問
2013.8.21 22:31
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座布団代わりに持ってきたバスタオルを取りに戻り、男の子の肩にかけた。救急隊員から「救急車が全然足りない」という話も聞いた。ほどなく警察官も駆け寄ってきた。
「ボク、名前は?」
「山名空です。10歳です」
「どこから来たの。福知山?」
「(京丹波町の)須知(しゅうち)です」
冷静に受け答え、泣き叫ぶようすはなかった。「空、がんばれ」。男性は聞いたばかりの空君の名前を繰り返し呼び、声をかけ続けた。
爆発から20~30分たっていただろうか。空君が警察官におんぶされて助け出されたのを見届け、男性も立ち去ったという。
男性は、このことをだれにも話していなかったが、19日昼、空君が亡くなったことを、一緒に訪れていた女性からのメールで知った。その日は仕事が一切手につかなかった。
21日、男性は女性とともに現場を訪れ、花とジュースを供えて線香を上げた。「安らかに眠って、空の上からご家族を見守ってほしい。『よくがんばったな、偉いぞ』と声をかけたい」
(小野木康雄、池田進一)
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