JAXA:イプシロン初公開 新型固体燃料ロケット
毎日新聞 2013年08月20日 11時40分(最終更新 08月20日 23時13分)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は20日、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所で新型固体燃料ロケット「イプシロン」(全長24メートル、重さ91トン、3段式)の機体を初めて公開した。27日の打ち上げに向け、発射装置を動かすリハーサルも実施。新世代ロケットの打ち上げは最終段階に入った。
発射装置は高さ36メートルで、先代機の固体燃料ロケット「M5」用発射装置を改修。100トンの機材がつり上げ可能な天井クレーンや機体転倒防止装置などを新たに整備した。
リハーサルは、実際のイプシロン1号機を発射台に搭載。本番と同じタイムスケジュールに従い、整備棟から発射位置まで約24メートル移動し発射直前の状態にした。
イプシロンは、2006年9月の打ち上げを最後に廃止されたM5の後継機。人工知能を搭載し、打ち上げに関わるコストと人員を大幅に削減した。惑星を専門に観測する人工衛星「スプリントA」を載せ、27日午後2時前後に打ち上げられる。【津島史人】