関東大震災直後に皇居前広場に避難した被災者を写したパノラマ写真を見る見学者たち=20日午前9時52分、東京都墨田区の東京都復興記念館、上田潤撮影 |
【清水大輔】関東大震災直後に皇居前の様子を収めたパノラマ写真の大型パネルを、東京都慰霊協会が作った。9月1日で震災から90年になるのを前に20日から、東京都慰霊堂(墨田区)併設の復興記念館で常設展示を始めた。
関東大震災のトピックスパネルは縦1・2メートル、横4・6メートル。1923(大正12)年9月1日正午前に起きた震災直後、皇居前広場に避難してきた人たちが撮影されている。広場には約30万人が避難したと言われ、家具や衣類を積んだ荷車、人力車などでびっしりと埋め尽くされた様子が伝わる。
協会によると、写真は報知新聞が馬場先門北側から、角度をずらしながら撮影したとみられる。左端には馬場先門南側の石垣が見える。