納豆:容器改良、トマト風たれ…各社、消費拡大に知恵絞る

毎日新聞 2013年08月20日 14時09分(最終更新 08月20日 14時19分)

スーパーの売り場にはたくさんの種類の納豆が並ぶ=名古屋市千種区のアピタ千代田橋店で、和田憲二撮影
スーパーの売り場にはたくさんの種類の納豆が並ぶ=名古屋市千種区のアピタ千代田橋店で、和田憲二撮影

 納豆の生産量がコメ離れの影響を受け徐々に減っている。危機感を抱いたメーカー各社は食べやすいように容器を改良し、洋食に合うトマトソース風味のたれ付きの新商品を発売するなど、消費拡大に躍起になっている。

 納豆は安くて栄養満点で、食品の優等生と言われる。しかし、農林水産省の推計では、メーカーの生産量は2004年の25万トンから、11年には21万6000トンに減った。全国納豆協同組合連合会(全納連)によると、消費者の約7割は納豆をご飯にかけて食べていて、全納連は「消費者のコメ離れが一緒に食べる納豆の消費減少につながっているようだ」と指摘する。

 メーカー各社は知恵を絞る。ミツカン(愛知県半田市)は、たれを小袋でなく容器のふた部分に入れた「パキッとたれ」シリーズを12年1月に発売。「手軽で手や服も汚れにくい」と好評で、12年度の納豆の売上高は、前年度比14%増の268億円と過去最高を記録した。最大手のタカノフーズ(茨城県)は、たれをトマトソース風味にした新商品を今年3月に投入し、ホームページで納豆を使ったピザやパスタ、サラダなどの洋食レシピを紹介している。ヤマダフーズ(秋田県)は、たれにショウガや塩麹(こうじ)を入れた。

 納豆を食べたいという意欲も回復の兆しが見える。全納連が今年6月、2000人に調査した結果、納豆を食べる頻度が「増えている」と答えたのは23.5%で、11年の調査より1.4ポイント増と9年ぶりに増加に転じた。

 「中食」が増加しており、全納連は「納豆も一緒に買ってトッピングしてもらえるよう、斬新な食べ方をもっと提案したい」と話している。【和田憲二】

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