福島第1原発:汚染水漏れ 「自転車操業」限界
毎日新聞 2013年08月20日 14時52分(最終更新 08月20日 15時28分)
福島第1原発の原子炉冷却に使用した高濃度の放射性汚染水が貯蔵タンクから漏えいした問題で、東京電力は20日、漏れた量が約300トンに上っているとの推計を明らかにした。今回の汚染水漏れは、放射性汚染水を仮設タンクでため続ける「自転車操業」の対応に限界が来ていることを改めて浮き彫りにした。東電によると、13日現在でタンクに貯蔵されている汚染水は約33万トン。貯蔵可能な容量は約39万トンで、まだ約6万トンの余裕がある。
しかし汚染水は1日400トン増え続けている。このため、東電はタンクの増設を続けており、2016年度までに容量を80万トンまでに増やす計画だ。