大卒2年目の阪神・伊藤和雄投手(23)が19日、悔しいシーズンを送っている。同期入団の松田遼馬投手(19)は1軍で華々しく剛腕を振るう。負けない-。
「ずっと『腕が振れていない』と周りから言われていたので。しっかり腕を振って、強いボールを投げることを意識しています」
17日に鳴尾浜で行われたシート打撃に登板し、打者10人を安打性1本に封じた。開幕前には「自分は大卒なので、今年ダメならダメというぐらいのつもりでやる」と語っていたが…。ウエスタンでも8試合の登板にとどまり、1勝1敗、防御率は7・98と結果を残せていない。そんな伊藤和が刺激になっているのは1軍で活躍している松田だ。
「ずっとファームでも一緒にやってきましたし、思い切り腕を振って投げているので、負けていられないですね」
昨季はシーズン終盤に1試合だけ1軍での先発を経験した。ここから巻き返す。
伊藤 和雄(いとう・かずお)
投手。1989(平成元)年12月13日、埼玉県生まれ、23歳。東京国際大から12年D4位で阪神入団。昨季10月3日の中日戦(ナゴヤD)でプロ初登板初先発。今季1軍登板はなし。通算1試合、0勝1敗、防御率6・75。1メートル85、91キロ。右投げ右打ち。年俸750万円。背番号「17」
(紙面から)