僕はね、実はまだ聴いてないんですよ。基本的には既発の曲なので、オリジナルのフルアルバムを、できたばっかりのものを聴くということはしますけど、そうではないじゃないですか。むしろ、じゃあベスト盤だってなった時に、いろんなベストがありますよね。各アルバム曲も入るとか、カップリングなんかも入るとか、ファンの人が投票して選ぶとか。そこに関しては、僕らはまったく選べなくて。だから、どうしたらいいかなってなった時に、早い話でシングルってものがあるわけですよ。今まで僕らの十数年のバンドの歴史の中で、その時々の自分たちを紹介する役割を担ってきた曲がシングルなんですけど、それがまとまるっていうのが自分たちにとっては、納得できる話だったんですね。とはいえインディーズの頃は、シングルっていう考え方がそもそもあまりなかったので、スタッフが客観的な視点で数曲選んで入れてくれたんですけど。そういうふうにまとまっていって、他にもシングルではないけど入ってる曲とかもあるんですが、ミュージック・ビデオを作ったりして、シングル的な役割を担ってたりする曲なんですよ。たとえば「ギルド」とか「Stage of the ground」もそうだったし。だから、中身に関しては、僕ら自身ではまったく選べなかったんです。そういうものなので、まず僕は今やることをやろうと思って、ベスト・アルバムのほうは聴かずに、次の新曲を作ってたんだと思います。
僕は全部聴いてます。それで、今BUMP OF CHICKENは精力的にレコーディングをしていて、僕もそのことしか考えてなくて、ネタ探しになっちゃったんですよね。藤原くんが作った曲、アコギと藤原くんの声だけが入ってるものに、どんなリズムでどんなベースで、ってことしか最近ほんとに考えてなくて。だから、昔の自分に力をすごいもらったりするし、逆に自分がこっちに戻ったほうが、いいベースが弾けるんじゃないかとか思ったりして(笑)。かっこつけてるから、見られる意識が昔のほうが強かったんじゃないかとか(笑)。それで、やっぱり今のことしか考えられないんだっていうことが、はっきりわかったというか。昔の曲が良くないわけじゃなくて、1曲1曲を、自分でその時のベストを常に求めていた結果、ベストアルバムが出せるってことだと思うんですね。だから、今藤原くんが作ってくれた曲、生んでくれた曲に対してベストな自分でありたい気持ちしかないので、それを振り返ったところでネタ探しにしかならないんです(笑)。
僕は全部聴いてます。それで、今BUMP OF CHICKENは精力的にレコーディングをしていて、僕もそのことしか考えてなくて、ネタ探しになっちゃったんですよね。藤原くんが作った曲、アコギと藤原くんの声だけが入ってるものに、どんなリズムでどんなベースで、ってことしか最近ほんとに考えてなくて。だから、昔の自分に力をすごいもらったりするし、逆に自分がこっちに戻ったほうが、いいベースが弾けるんじゃないかとか思ったりして(笑)。かっこつけてるから、見られる意識が昔のほうが強かったんじゃないかとか(笑)。それで、やっぱり今のことしか考えられないんだっていうことが、はっきりわかったというか。昔の曲が良くないわけじゃなくて、1曲1曲を、自分でその時のベストを常に求めていた結果、ベストアルバムが出せるってことだと思うんですね。だから、今藤原くんが作ってくれた曲、生んでくれた曲に対してベストな自分でありたい気持ちしかないので、それを振り返ったところでネタ探しにしかならないんです(笑)。
だから、BUMP OF CHICKENはそういう必然の下にベストアルバムを出せるんだっていうことなんですね。
うん。たぶんね、CDを出すとか、そういうステップっていうのは、1個1個細かく言えばあるんだけど、1個1個の必然があって、そのたびに少しずつお客さんが増えてくれて。で、同時に、聴いてくれる人がいるっていうのは、自分たちにとっては本当にありがたいことで。この人たちがいなかったら、僕たちが音楽をいくら鳴らしても聴いてもらえなかったら、その音楽はそこにないのと同じじゃないかっていう。音楽を作って、こうやってガーンて鳴らすけど、今出した音は聴かれるために出てきたんだなっていう、その非常に当然な事実の重さが、ステップ上がるごとにどんどんでかくなっていって。で、今、2013年のBUMP OF CHICKENがいるわけですけど。今、僕たちに必要なことは、ベスト・アルバムを出すことなんです。これをみんなに聴いてもらう必要がある。そんで次のアルバムを出す。アルバムなのかシングルなのかわかんないけど。たぶんそういうことなんだ。必然的なことなんです。きっと昔から応援してくれてる人たちは、戸惑ってる人もいると思うんですけど。