福島第1原発:2作業員被ばく 免震棟前の汚染、警報基準の8倍
毎日新聞 2013年08月20日 東京朝刊
東京電力福島第1原発の敷地内の免震重要棟前でバスに乗車した男性作業員2人の頭部から放射性物質が検出された問題で、東電は19日、男性2人は内部被ばくしていなかったと発表した。免震重要棟前の大気中のちりを採取して測定したところ、放射性セシウム濃度が東電の定める警報基準の8倍以上に上昇していたと発表した。
東電によると、男性作業員2人は40代と50代で、頭部1平方センチ当たり7〜13ベクレルの放射性物質が検出された。12日にも免震重要棟前でバスを待っていた作業員10人に被ばくが判明。熱中症対策のためのミストシャワー(噴霧器)が汚染源とみられているが、今回は作動させていなかった。【渡辺諒】