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スーパーIT灘高生が、大好きな日本を救う

東洋経済オンライン 8月19日(月)9時30分配信

 ゆくゆくは音楽ライブのプロデュースもしたいと考えるTehu君にとって、コンピュータを使った映像、音楽、アートが一体化して見る人の心を揺さぶる日本のポップカルチャーは、日本にとどまらせるぐらいのパワーがあるという。

 「ポップカルチャーだけでなく、日本の文化すべてが素晴らしい。ボクは日本の文化が大好きなんです。そして、日本の売りは文化しかないと思っている。ソフトウェアでもハードウェアでもなく、文化。これをもっと進化させて、世界中に広めて、日本を救いたい。最終的には世界中の人を日本の文化で幸せにしたいと考えている」

 灘で埋もれないために自分にしかできないことを模索してきたTehu君はいま、日本が世界で埋もれないために日本にしかできないことを考え、日本のため、世界のためと視野を広げている。世界における日本の素晴らしさに気づいていないのは、当の日本人かもしれない。まさに灯台もと暗し。

■ 「スーパーIT大学生」になったら

 この夏、慶応SFCをAO入試で受けた。

 「ここは成績だけで評価しない。ボクが中学、高校でずっとがんばってきた活動を評価し、ボクが何をしたいのか、その大学に合っているか、人となりを総合的に判断してくれる。コンピュータ・サイエンスもアートもデザインも何でもできるし、勉強だけしていたらもうダメなんだという空気がある」と志望理由を話す。合否の判定は秋だ。

 では「スーパーIT大学生」になったら、どんな活動をしていくのだろうか。

 「いまはまだかっちり固める段階じゃない。まず何でもかんでもやってみる段階だと思っている。ボク自身が見つけていない何かがあるかもしれないから」

 この8月16日に18歳になったばかりのTehu君。羽を広げて、「いろいろ」が本格始動する。既存の尺度にとらわれず、自分の触覚をたよりに自由に飛んでいく先々で、未来の花を咲かせるに違いない。

 (撮影:梅谷 秀司)

上田 真緒

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最終更新:8月19日(月)23時15分

東洋経済オンライン

 

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