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富士通ウェブ・アクセシビリティ指針
指針の使い方

1. 指針全体の構成について

富士通ウェブ・アクセシビリティ指針 第2.01版は、「プロセスに関する指針」と「仕様に関する指針」の2つで構成されています。また、アクセシビリティと同時に検討いただきたい注意点を「前提となる注意点」として設けています。

1-1. 前提となる注意点

富士通ウェブ・アクセシビリティ指針は、アクセシビリティに関する要件をまとめたガイドラインです。しかし、ウェブサイトを、より品質の高いものにするには、アクセシビリティと同時に、いくつかの項目を検討する必要があります。「前提となる注意点」は、富士通ウェブ・アクセシビリティ指針の要件ではありませんが、アクセシビリティと同時に検討すべきことを注意点として紹介しています。

1-2. プロセスに関する指針

プロセスに関する指針では、アクセシビリティに配慮したウェブサイトを構築するために、企画・設計・制作・運営の4つの工程において配慮していただきたい要件を記載しています。

企画・設計・制作・運営の4つのプロセス
本指針では、企画・設計・制作・運営の4つのプロセスを以下のように定義し、記述しています。

  • 企画:
    ウェブサイトの目的や目標を明確にし、利用者や使用する技術の特定などを行います。
  • 設計:
    企画で検討した内容にもとづき、サイト構成の検討、基本的な画面のデザインなどの検討を行います。
  • 制作:
    設計にもとづき、ウェブページを制作します。
  • 運営:
    企画で検討したウェブサイトの目的や目標にもとづき、ウェブサイトの問題点を監視します。また、お問い合わせやご質問などのユーザーサポートを行います。さらに、これらの結果をもとに、企画・設計・制作へのフィードバックなどを行います。

1-3. 仕様に関する指針

仕様に関する指針では、ウェブコンテンツのデザイン・文章・HTMLのタグ付けなど、仕様に関して配慮していただきたい要件を記載しています。

2. 各指針の記述内容について

2-1. 優先度

優先度1の指針は、ウェブサイトで守るべき必須事項とします。優先度2は強い推奨、優先度3は推奨とします。
優先度2は、アクセシビリティを向上するために効果の高い要件で、内容的には優先度1と同程度と考えますが、ウェブサイトの特性や使用している技術によっては実現が技術的に難しい場合があります。そこで、可能な限り対応していただきたいと考え優先度2としました。
優先度3は、現在のウェブ技術では実現が難しい、実現に工数がかかる、効果が限定される、などの観点から優先度3としました。より幅広い対応を検討される場合に適用してください。
優先度2、3の項目は、各ウェブサイトの位置付けや対象ユーザーなどを考慮の上、その適用の要否を検討してください。

なお、富士通ウェブ・アクセシビリティ指針 第2.01版の「優先度1」はJIS X8341-3(注)の「必須」に対応し、第2.01版の「優先度2」もしくは「優先度3」はJISの「推奨」に対応しています。

JIS X8341-3 と 富士通ウェブ・アクセシビリティ指針 第2.01版の関係については、「日本工業規格 JIS X8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針との関係」をご覧ください。

(注)JIS X8341-3
「高齢者・障害者等配慮設計指針 - 情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス - 第3部:ウェブコンテンツ」のこと。

2-2. 解説

各指針の必要性や効果について、記述しています。
指針の意図が不明確な場合や、実装方法を検討するときに、参考にしてください。

2-3. 事例と実装

各指針で守っていただくことを、より理解しやすいよう具体的に記述しました。
事例と実装に記述された項目のうち、語尾が「する。」となっているものは、必須事項であることを示し、「望ましい。」となっているものは、推奨事項であることを意味します。「してもよい」は、許可事例を示します。各指針の適用を検討する場合、これらの語尾を参考に、実装方法をご検討ください。