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富士通ウェブ・アクセシビリティ指針

54. すべての画像には、画像の内容を的確に示す alt属性をつける(画像の代替情報)。

優先度1  仕様に関する指針 <画像>  |   設計・制作・運営工程

解説

ブラウザで画像を非表示に設定している利用者は、画像の代替情報(注)がない場合、画像の内容を把握することができません。
また、音声ブラウザは、画像( <img>タグ)の代わりに、alt属性の内容を読み上げます。
alt属性が指定されていないと、画像の内容を把握できない場合があります。

また、リンクのある画像の場合、alt属性が指定されていないと、音声ブラウザは、リンク先の URL を読み上げます。
画像の内容を的確に示す alt属性を指定してください。

(注)画像の代替情報
画像の代わりに、テキストや音声などで、同じ内容を記述した情報のこと。
alt属性で指定したテキストや、本文中に記述された画像を説明するテキストも、これに該当する。

事例と実装

  • 画像にリンクがない場合
    • alt属性で画像の内容を記述する。
    • 意味を持たない画像(箇条書きのポインタなど)や、テキストが併記されている画像には、alt=""と記述する( ""の中には何も入力しない)。特に、次のような言葉は alt属性に記述しない。
      イメージ、image、スペース、space、spacer、ライン、line、バナー、banner、figure、*、#、※
  • 画像にリンクがある場合
    • alt属性でリンク先を記述する。
    • リンク先を alt属性として記述することで、画像の説明が不要となる場合は、画像の説明を省略してよい。
    • 画像の内容を詳細に解説する必要がある場合は、リンク先は alt属性に記述し、画像の解説は画像と同じHTML内にテキストで記述する。
  • その他
    • 画像のボタン(imageタイプの<input>タグに type="image" を使用する場合)にも、alt属性を指定する。

悪い例1: 「第二章」を2度読み上げてしまう

良い例1: 意味を持たない画像はalt=""とする


悪い例2: alt属性なし(URLを読み上げてしまう)

良い例2: alt属性にリンク先を記述


良い例3: alt属性で画像を解説

対応するJIS:5.4a(必須)、5.4b(必須)