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富士通ウェブ・アクセシビリティ指針

39. リンクは、リンク先の内容がわかるように表現する。

優先度2  仕様に関する指針 <操作>  |   設計・制作・運営工程

解説

リンクの部分だけで、リンク先を正しく推測できない場合、利用者は必要なリンクを選択することが困難になります。
上肢に障害のある利用者は、リンクを選択しなおすことが困難な場合があります。

また、音声ブラウザはリンク部分のみを読み上げる機能があります。
例えば、「ここ」「こちら」など、指示代名詞だけにリンクを付けた場合、視覚に障害のある人は、正しくリンクを選択できない場合があります。

事例と実装

  • テキストの場合
    • 「ここ」「こちら」など、指示代名詞だけでリンク先を指定しない。
      例えば、「より詳細な情報はこちら」の文字列のうち、「こちら」ではなく、「より詳細な情報」をリンクとする。
    • 「クリック!」「click here!」など、リンク先の内容を推測できない表現は避ける。
    • リンクする範囲を広げるだけで、わかりやすくなることがある。
      例えば、「より詳細な情報はここをクリック」の文字列のうち、「ここ」だけをリンクとするのではなく、「より詳細な情報」をリンクする。
  • 画像の場合
    • 画像に表示された文字や絵文字(アイコン)は、ボタンの機能を正しく推測できるものが望ましい。

悪い例: 「ここ」「こちら」「クリック」など、リンク先の識別ができない部分だけをリンクとしている

良い例: 文脈が伝わる内容までを含めてリンクとする

対応するJIS:5.3g(推奨)