富士通ウェブ・アクセシビリティ指針
33. 特定の入力装置に依存せず、少なくともキーボードだけですべての操作ができるようにする。
仕様に関する指針 <操作> | 企画・設計・制作・運営工程
解説
入力装置は多くの種類があります。特定の入力装置のみに対応したコンテンツを作成すると、他の入力装置の利用者が、操作できないことがあります。
例えば、視覚に障害のある利用者は、マウスポインタの位置を把握することが困難なため、マウスではなく、キーボードだけを使う場合があります。
また、上肢障害や手の震えにより、マウスを操作することが困難な利用者もいます。
事例と実装
- 一般的なブラウザで、以下のキーボード操作を可能にする。
- 「上矢印」「下矢印」キーによる画面スクロールを可能にする。
- 「Tab」キーによるキーボード・フォーカスの移動を可能にする。
全てのリンク及び入力項目に、正しい順序で移動できるようにする。
- キーボード・フォーカスの存在するリンクやコマンドは、「Enter」キーを押すまで、実行しない。
- 特に、次に示す JavaScript は、マウスでの操作を前提にしているため、キーボードでの操作の可否に注意する。
onClick、onDblClick、onMousedown、onMouseup、onMouseover、onMouseout、onDragDrop、onChange
(例えば、onMouseoverだけで、メニューを表示する場合、キーボードの利用者は、メニュー内のリンクを選択できないことがある。)
- プラグインが改善され、キーボードでの操作性が向上する場合がある。
最新のプラグインをインストールできるように、コンテンツ側で、配慮することが望ましい。
悪い例: [決定]ボタンがなく、「Tab」キー操作中に自動的に決定されてしまう
良い例: [決定]ボタンを設ける
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