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富士通ウェブ・アクセシビリティ指針

26. 構造のための要素や属性と、表現のための要素や属性は、正確に使用し、論理構造に沿って指定する。

優先度1  仕様に関する指針 <スタイルシート>  |   設計・制作・運営工程

解説

構造のための要素や属性と、表現のための要素や属性を切り分けて使用することにより、音声ブラウザなど、多様なブラウザの機能が利用できます。
音声ブラウザによっては、見出し( <h1>タグから <h6>タグ)を指定したテキストを読み上げる前に音をならし、見出しであることを示す場合があります。
しかし、文字の大きさ(<big>タグなど)だけで見出しを指定した場合、この効果を得ることができなくなります。

また、ボタンやチェックボックスなどを<form>タグで指定することにより、音声ブラウザによっては、データを入力すべき領域があることを教えてくれる場合もあります。
また、自分で作成したスタイルシートで、ホームページを参照している利用者もいます。構造のための要素や属性を正しく使用していない場合、利用者独自のスタイルシートが正しく適用されないことがあります。

事例と実装

  • 以下のような、構造のためのタグは、文字表現だけの目的で用いないこと。
    • 見出し(<h1>タグから<h6>タグ)
      文字サイズの指定に使わない。
    • 引用(<q>タグ、<blockquote>タグ)
      インデントのために使わない。
    • リスト(<ul>タグ、<ol>タグ)
      インデントのために使わない。

良い例: 構造のための要素や属性と、表現のための要素や属性を切り分けて使用する

対応するJIS:5.2a(必須)   関連項目:5.1a(必須)、5.2b(推奨)