富士通ウェブ・アクセシビリティ指針
13. 画面全体が短時間で連続的に変化するような表現を使用しない。
画面の一部でも、明滅やスクロールの速いものや、色のコントラストが極端に変わるものなどは、使用しないことが望ましい。
仕様に関する指針 <全体要件> | 設計・制作・運営工程
解説
光過敏性てんかんのある利用者は、1秒間に数回の明滅や、ストロボ光のような光量の急激な変化に対し、発作を引き起こす可能性があります。
視覚に障害がある場合や、加齢などの原因で認知力などが低下してくるような場合には、明滅や自動スクロールなど、視覚的に変化する情報は把握しにくくなります。
事例と実装
- 画面全体が、1秒間に2回以上、明滅する表現は行わない。特に彩度(注1)の高い赤の明滅や、色のコントラストの強い画面の反転は避ける。
- 画面全体を占める、しま、渦巻き、同心円などの規則的なパターン模様は使用を避ける。また、上記パターンにおける補色(注2)の配色は避ける。
- 画面要素(文字、画像など)に、明滅や自動スクロールなどを使用することは避けることが望ましい。
使用する場合は、なるべく遅くし、内容を把握しやすくするか、静止した状態での情報提供(テキストによる解説など)も行う。
- 特に、<blink>タグ、<marquee>タグは使用しない。これらのタグはHTML4.01で規格外のため、使用しない。
(注1)彩度
鮮やかさの度合いのこと。「彩度が高い赤」は、「鮮やかな赤」を意味する。
(注2)補色
「一定の割合で混ぜ合わせると光では白色光に、絵の具では灰色になる関係にある二つの色。」
(「大辞林」1992年より)
例えば、赤とシアン、緑とマゼンタなど。
対応するJIS:5.8a(推奨)、5.8b(必須) 関連項目:5.1a(必須)
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