Updated: Tokyo  2013/08/20 08:04  |  New York  2013/08/19 19:04  |  London  2013/08/20 00:04
 

8月19日の欧州マーケットサマリー:株下落、伊独英の国債も安い

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  8月19日(ブルームバーグ):欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)


為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3342   1.3329
ドル/円             97.92    97.53
ユーロ/円          130.65   130.00


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  304.77     -1.59     -.5%
英FT100     6,465.73   -34.26     -.5%
独DAX      8,366.29   -25.65     -.3%
仏CAC40    4,083.98   -39.91    -1.0%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .23%        +.01
独国債10年物     1.90%       +.02
英国債10年物     2.75%       +.04


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,365.00    -4.25     -.31%
原油 北海ブレント        109.86      -.54     -.49%

◎欧州株:下落、鉱山株と銀行株が安い-FOMC議事録に注目

19日の欧州株式 相場は下落。指標のストックス欧州600指数は前週まで週間ベースで3週続伸していた。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の21日公表を控え、米当局が量的緩和を縮小するとの観測が強まっている。

鉱山株が総じて安く、スイスのグレンコア・エクストラータは2.1%下げた。スイスのセメントメーカー、ホルシムは1年9カ月ぶりの大幅安。UBSによる投資判断引き下げが売り材料。スペインとイタリアを中心に銀行株が下落。ウニクレディトとサンタンデール銀行の下げが目立った。

ストックス欧州600指数は前週末比0.5%安の304.77で終了。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が米景気が見通し通りに改善すれば緩和縮小は可能だと示唆した5月22日以降、同指数は1.9% 下げている。

UBS(チューリヒ)のアセットアロケーション共同責任者、マーク・アンダーセン氏は「FOMC議事録が今週の大きな焦点で、米当局による緩和縮小をめぐる不透明感が相場を押し下げている」と語った。

19日の西欧市場では18カ国中15カ国で主要株価指数が下落した。

原題:European Stocks Retreat as Glencore, UniCredit Drop; KentzJumps(抜粋)

◎欧州債:イタリア債が下落、米緩和縮小観測で-英独債も下げる

19日の欧州債市場ではイタリア国債が下落し、10年債利回りは8週間ぶりの大幅上昇となった。米金融当局が緩和策を縮小するとの観測で、世界的な景気回復の見通しが暗くなったことが背景にある。

スペインとオランダ、ベルギーの国債も下げた。ドイツ連邦銀行(中央銀行)はこの日公表の月報で、欧州中央銀行(ECB)は低金利維持を言明しているものの、インフレ圧力が増せば利上げもあり得ると指摘した。ドイツ10年債 利回りは約1年5カ月ぶりの高水準に達した。21日公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、9月17-18日の次回会合で量的緩和の縮小開始が示唆されるかどうかが注目されている。

ラボバンク・インターナショナル(ロンドン)のシニア金利ストラテジスト、リチャード・マクガイア氏は「米当局が次回会合で量的緩和を縮小するとの見方を市場は強めている」とし、「こうした緩和縮小の見通しは総じてリスクにマイナスに働く。市場はファンダメンタルズ要因に敏感に反応するようになるため、周辺債のスプレッド(利回り格差)は拡大する可能性がある」と語った。

ロンドン時間午後4時49分現在、イタリア10年債利回りは前週末比9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.28%。これは6月24日以来の大きな上げ。同国債(表面利率4.5%、2023年5月償還)価格はこの日、0.72下げ102.10となった。同年限のスペイン国債利回りは5bp上げて4.41%。

ドイツ10年債利回りは2bp上昇し1.90%。一時は1.92%と、2012年3月27日以来の高水準に達した。

英国債

英国債相場は6営業日続落。英産業連盟(CBI)が経済 見通しを上方修正したことを手掛かりに、安全資産を求める動きが後退した。

ロンドン時間午後4時48分現在、英10年債利回り は前週末比4bp上昇の2.75%と、11年8月8日以来の高水準となった。同国債(表面利率1.75%、2022年9月償還)価格はこの日、0.33下げ92.055。

CBIは英経済成長率が今年1.2%となった後、来年は2.3%に加速するとの見通しを示した。5月に示した予測は1%と2%だった。

原題:Italian Bonds Fall With Spain’s Amid Fed TaperingSpeculation(抜粋)Gilts Slide for 6th Day After Group Raises U.K. Growth Forecasts(抜粋)

更新日時: 2013/08/20 02:10 JST

 
 
 
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