【NQNニューヨーク=川内資子】19日の米株式相場は小動きで始まった。ダウ工業株30種平均は午前9時40分現在、前週末比15ドル36セント安の1万5066ドル11セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は同6.49ポイント高の3609.27で推移している。米長期金利の上昇(価格は下落)が嫌気される一方、足元で株式相場の下落が続いた反動で短期的な戻りを期待する買いも入り、下げ幅は限られている。
米10年物国債利回りは朝方に一時2.87%前後まで上昇し、2011年7月下旬以来の高水準を付けた。米量的金融緩和政策の早期に縮小されるとの根強い観測が背景。
個別株では、「中国の政府高官の家族を雇用する代わりに、同国での取引を優先的に獲得していた可能性について米当局が調査している」と米紙が報じた米銀大手のJPモルガン・チェースが下落。非鉄のアルコアや小売りのウォルマート・ストアーズも売られている。四半期決算で赤字幅が前年同期に比べて拡大した高級百貨店のサックスはもみ合い。
一方、アナリストが投資判断を引き上げたと伝わった半導体のインテルは上昇。アップルや交流サイト(SNS)のフェイスブックにも買いが先行している。
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