仏教と仏教美術の日々

2012-05-23

岩間寺を巡る真言宗醍醐派管長と檀家の裁判

岩間正法寺(西国十二番札所、通称:岩間寺)の檀家と、真言宗醍醐派管長・仲田順和(当然西国十一番札所・醍醐寺の住職)の間で裁判沙汰になってるようなのである。


岩間寺檀信徒の声〜届かぬ信仰の想い〜

http://www.iwama-danshinto.serio.jp/


経緯はこちらのページなんかが詳しいか。

「檀信徒はなぜ仲田順和管長らを訴えているのか」

http://iwama-danshinto.serio.jp/05_naze.html


醍醐派宗制では、寺の責任役員及び総代の選任についての決まりがある。

責任役員(ようするに宗教法人としてのこの寺のトップ。住職ってこと)は、この寺の教師、寺族、信徒の中から選び、醍醐派が承認するという形になっているそうだ。

信者の総代は、檀家の中から選んで、上記選任役員=住職が選定する。


さて、ここで岩間寺の先代住職が亡くなられた。

ここで、醍醐派は、勝手に仲田管長自ら住職とし、醍醐寺の直轄の寺としたのだが、檀家はおかしい!と反発してるということである。

醍醐派は寺の役員も選任するが、縁もゆかりも無い醍醐寺の人間になってるようで、怒り心頭といったところか。

仲田順和管長裁判において


岩間寺には檀家も信徒もいなかったので本山職員等を充てた。たとえ既存の檀家であっても住職が変われば、新しい住職が認めた者だけが檀家であり認められなければ檀家ではない


…とというなかなか凄い主張をしており

壁瀬宗務総長以下本山役員については、「本山から岩間寺信仰しているから信者である」と答弁しているそうな。


また、仲田管長裁判


岩間寺醍醐寺と山続きにあり、醍醐寺の塔頭で、代々醍醐寺が管理している


との主張をしているそうだが、檀家に言わせると、「醍醐寺の塔頭は醍醐寺の寺院規則に明記されており、そこに岩間寺の名前はなく、塔頭になった歴史的事実もありません。山続きであるから…云々はこじつけにすぎません」となる。


どうやら、醍醐寺側が、地域的に近いのもあり、住職が亡くなったのを是幸いとばかりに、醍醐寺の塔頭として吸収しようとしたという経緯がうかがわれます。


平成22年12月2日、京都地裁に於いて、継続中の裁判判決が下りましたが、その内容が上記サイトに載っていますが、

多くの重要な部分で仲田管長側の主張が退けられている。


例えば、

「檀家は岩間寺に存在しない!管理してない!→岩間寺では檀家は存在し寺院護持に協力している。管長岩間寺法務を行っていないので実態がわかる筈がない」

醍醐寺側が選任した役員岩間寺の信徒である!→岩間寺では檀信徒は名簿管理されておりそこに載ってない醍醐寺の人間は壇信徒でなく規約の条件に外れる」

…など。


なんつーか…みっともないことしてるなあ…

醍醐派(というとマジメにやってる寺多いでしょうから不憫なんで、醍醐寺)って最近どうなんです?真如密もそうですけど…

ゼニゼニゼニなんでしょうか?

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/ragaraja/20120523/1337754202