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help RSS フィギュア大国への道 トリプルアクセル編2

<<   作成日時 : 2013/08/01 20:54   >>

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大技で「銀」女子に変革

2013年8月1日 読売新聞朝刊


15歳の時、練習で初めて大技を決めた伊藤みどりだったが、その代償は大きかった。
着氷時、約250キロの負荷がかかるとされる右足首や、腰を何度も故障した。
けがで練習できないことがT付き、「もうあきらめようか」と弱気になった。
そんな気持ちを再び大技に向かわせるきっかけになったのは、18歳で迎えた1988年のカルガリー五輪だった。
2大会連続金メダルに輝いたカタリナ・ビット(当時、東独)は、ミスのない美しい滑りながら、3回転ジャンプは2種類だけだった。
伊藤は5位に終わったが、5種類の3回転を跳び、フリーの技術点は1位。
この結果から、「私の武器はジャンプだ」と、覚悟が決まった。

〔中略〕

「チビで太っていた私に、優雅さや美しさは急には出せない。
でも、得意なジャンプを跳ぶことで、世界に認めてもらえると思った」と、伊藤は笑顔で振り返る。
男子顔負けの高難度ジャンプを次々に成功させる伊藤の登場は、女子フィギュアを「芸術」から「スポーツ」に大きく転換させた。
2004年には日本人初の世界フィギュア殿堂入りを果たした。

……。


-----------


カルガリー五輪、すごく印象に残っています。
5位に終わったと言うけれど、私としては「見事5位に入賞」という記憶でした。
お客さんたちも大歓声でスタオベしてくれて、はじけるようなみどりちゃんの笑顔が目に焼き付いています。
このときみどりさんが演技中にジャンプを決めてガッツポーズしたことが批判もされましたが、
私は、スポーツなんだからいいじゃないかと思ったものでした。
ま、振り付けとしては減点でしょうけどね(笑)。

ただ、だからといって「芸術」でなくなったわけではないんですよ。
見る者はやはり芸術性や優雅さ、美しさも求めています。
どちらかではなく、「芸術性のあるスポーツ」であってほしいと、私は思います。
ただ、美しさというのは1種類じゃない。
ビットの演劇系の表現は確かに美しかったけれど、みどりさんのジャンプもスピンもそれ自体美しかった。
そして真央ちゃんは両方を持っている。
それはそれぞれの個性でいいと思います。

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