「商都である上海では金融系を志す学生の多くが会計事務所を第一志望とし、銀行は滑り止めといった位置づけ。だから中国の銀行員は、日本におけるそれほどはエリートだとみなされていません。安定はしているけれども給料はそれほど高くなく、若手だと月給5000元(約8万円)程度のようです」
「銀行員」の社会的地位には日中でギャップはあるようだが、ドラマの中身にこそ人気の秘密があると中田氏は続ける。
「中国では、このドラマに登場する名言『部下の手柄は上司のもの、上司の失敗は部下の責任』を地でいく責任転嫁が日常茶飯事です。素晴らしい機転で悪い上司に次々復讐していく半沢の姿は、日常的にそんな上司の脅威に晒される中国人サラリーマンにとってもスカッとする物語に映るはずです」
8月25日から始まる第2部を、海の向こうでも多くのファンが待ち焦がれている。