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米USTR代表、日本に自動車・保険の一段の市場開放求める

2013年 08月 19日 22:07 JST
 
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[東京 19日 ロイター] - 環太平洋連携協定(TPP)交渉と並行して進める日米協議で、フローマン米通商代表部(USTR)代表は19日、日本に対し、自動車および保険市場を外国企業に一段と開放するよう求めた。

日本が貿易自由化率を最大で85%程度にする意向を示しているとの報道に対し、フローマン代表は「初期段階としては良好なステップ」としつつも、いまだ開きがあることを指摘した。

「日本の自動車市場全体に外国勢が占める割合は約6%に過ぎない」とし、「米国の自動車市場に占める外国勢のシェアは40%に近い水準にあり、米市場が極めて開放的であることに疑いの余地はない」と言明した。

米国は、TPPの年内妥結に向け、9月中に日本の貿易障壁に関する提案を取りまとめたい考え。とりわけ、自動車、保険分野が争点となる。

同代表は、米市場がすでに世界で有数の開放された市場であることを強調し、日本による自動車・保険分野での市場開放の見返りとして、米国ができることは限られていることをほのめかした。

同時に、同2分野での市場開放は日本の生産性を高め、経済成長戦略に寄与するほか、TPP交渉の進展を確実にするうえで重要であることも強調した。

同代表はまた、各国にセンシティブな品目・分野をがあることは当然としつつも、交渉を通じ対処すべきとの考えを示した。

TPP交渉参加の12カ国の関係閣僚らは、22日からブルネイで会合を開く。

 
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8月19日、TPP交渉と並行して進める日米協議で、フローマン米USTR代表は、日本に対し、自動車および保険市場を外国企業に一段と開放するよう求めた。写真は昼食会に先立ち甘利明経済再生担当相と会う同代表(左)。都内で同日撮影(2013年 ロイター/Toru Hanai)

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