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【社会】

刈谷工の自殺で調査委がうつ病の可能性を指摘 

2013年8月12日 22時02分

 愛知県立刈谷工業高の野球部員で2011年6月に自殺した山田恭平さん=当時(16)=の自殺原因を究明する県の第三者調査委員会は12日、7回目の会合を開いた。加藤幸雄委員長(日本福祉大前学長)は、自殺時の山田さんについて「うつ病を発症していた可能性が高い」と発表した。自殺原因の見解を示す中間報告の基本方針となる。

 加藤委員長は、これまでの聞き取り調査などの結果を基に、山田さんは1年生のころから部活を辞めたがっており、自殺直前には教室で寝転がるなどの異常行動があったと説明。「これ以上頑張れないという状態までうつが進行していた」との見方を示した。

 調査委はこの見解に沿ってうつ発症の経緯をまとめ、29日に遺族に提示する。中間報告には、さらに遺族側の意見を反映させる。部内であった体罰や叱責の影響についての見解も示される見通し。

 調査委は子どもの人権や精神医学の専門家など5人で構成。自殺原因と学校や教育委員会の事後対応の適否を調べ、年度内に最終報告する。

(中日新聞)

 

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