7年目の命日の18日、亡くなった美桜子さんが好きだったロリータファッションで供養する母典子さん(下段中央)と友人たち=愛知県刈谷市桜町4丁目 |
2006年に、中学時代に受けたいじめの後遺症などから自ら命を絶った高橋美桜子(みおこ)さん(当時16)をしのんで、自殺から7年目の命日の18日、愛知県刈谷市の母典子さん(55)の自宅に高校時代の友人らが集まり、美桜子さんが生前好きだったフリルのついたピンクのドレスなどのロリータファッションに身を包んで供養した。
美桜子さんはいじめを受けて容姿に劣等感を持ち、ひとときでもいじめの記憶を忘れられる「変身願望をかなえる装い」としてロリータファッションに興味を持ったという。
高校時代の同級生で会社員の佐野安紀(あ・き)さん(23)は、ロリータファッションには初めて挑戦した。「着てみると変身できたようで楽しいし、美桜子も楽しんでくれていると思う」
美桜子さんを「人なつっこい、かわいい子。学校帰りにいつも一緒に近くのドーナツ店に寄り、テレビのことや好きな男の子の話をした」と思い返す。中学時代のいじめは具体的には知らなかったという。「いじめのことを忘れられるくらい、もっと楽しくしてあげられたら」と悔やむ。
典子さんは、7年経っても娘の友人らがこうして毎年集まってくれることに感謝する。「今日は、みんなの力で美桜子への思いを形にできた。私一人ではこの7年を乗り越えられなかったと思う」と話した。(立松大和)
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