福知山署と福知山市消防本部が16日に行った実況見分などで、最初の火災発生の原因は、ガソリンの携行缶内で気化し噴出したガソリンに引火したことによるものとの見方が強まった。
調べによると、ベビーカステラの屋台の近くにあったガソリン携行缶の給油口のふたが現場にはなく、発電機の給油口のふたも開いていたという。屋台にあったプロパンガスのボンベに爆発の痕跡はなく「ガスボンベが起因とは考えにくい。携行缶と発電機のガソリンが原因の可能性が高い」(消防関係者)と話す。
1回目の爆発の前に白い煙のようなものが出ていたという目撃情報があり、店主が携行缶内の圧力を下げるためのエア抜き操作をしないままふたを開け、ガソリンが可燃性蒸気になって噴出したと見られ、屋台で使われていた鉄板の直火により引火したことが疑われる。
■入院中の店主の回復待って事情聞く方針■
福知山署によると、燃えた露店3軒とも同じ男性(38)が出店しており、当日はその店主と妻、アルバイト店員の3人で切り盛りしていたという。
店主はやけどを負っており、大阪の病院に入院。同署などは回復を待って事情を聞く方針で、業務上過失致傷の疑いで捜査する。妻も入院している。
写真上=消火活動が行われる現場。携行缶(円内)が転がり、少し上に焼けた発電機も見える(点線円内)。左側は焼けた屋台で、ガスボンベもある
写真下=実況見分でガソリン携行缶と発電機を念入りに調べる
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