証拠は消えたはずだったのに
ネイチャーメディシンに掲載された
論文に訂正の記事がでました。
Reactive oxygen species act through p38 MAPK
to limit the lifespan of hematopoietic stem cells.
Source
Department of Cell Differentiation, The Sakaguchi Laboratory of Developmental Biology, Keio University School of Medicine
In the version of this article initially published, two micrographs in Figure 2c, corresponding to the conditions BSO(−) Lineage− and BSO(+) Lineage−, were incorrect. These micrographs have been replaced with the correct micrographs in the HTML and PDF versions of the article.
下に示した図2のうち2つの写真が誤りであり、正しい写真に差し替えたとのことです。
そして差し替えられた正しい写真が以下です。黄色で囲んだ二つの写真がどうやら正しい写真のようです。
それでは、最初の写真のどこに誤りがあったのでしょうか?
下に示したように、赤で囲んだ2つの写真が同一のもののように見えます。
さらに、青で囲んだものは、同論文中の図4の写真に大変似ています。
ただし青で囲んだ二つの写真は似ていますが、微妙に違います。
図4では、なぜだか細胞が8つほど増えています。
最初に掲載された論文中の誤った図はすでに新しい図に差し替えられており、
ネイチャーのサイトからでは、誤った図はもう閲覧できません。
しかし、ここ から閲覧できます。証拠は押さえられていたのです。
論文が掲載されたのが2006年、
訂正の記事は2010年にでました。
いったい誰が、これらの誤りに気づいたのでしょうか?
ところで、
誤りが故意によるものと思われる方
は
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誤りが単なる不注意によるものと思われる方
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