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サムスンの申請書に描かれたスマートウオッチ、発売はいつ?

ウォール・ストリート・ジャーナル 8月7日(水)11時26分配信

 米国と韓国での最近の商標出願や特許申請から、サムスン電子が曲げられるスクリーンを使ったスマートウオッチ生産の準備をしていることがうかがえる。

 米特許商標局(USPTO)に対する7月29日付の商標登録申請は、サムスンの新しい腕時計型携帯電話の名称が 「Galaxy Gear(ギャラクシー・ギア)」になる可能性を示唆している。

 同社によると、この商標は「腕時計、リストバンドあるいはバングルの形をしており、インターネット接続、電話の発着信、電子メールやメッセージの送受信といった機能がある、装着可能なデジタル電子デバイス」のためのものだ。

 5月には韓国特許庁に対する別の申請で、手首に巻くことのできる電話の具体的なデザインをいくつか登録している。

 申請書には、「このデザインは、曲がるディスプレーと弾力性のある素材で出来ており、手首に巻いても平らにしても使える物体のためのもの」と書かれており、さまざまな角度から見たスマートウオッチとみられる絵がいくつか載っている。

 サムスンは将来の製品に関する公式コメントを控えた。だが、事情に詳しい複数の関係者によると、同社は時計型の機器を準備中だ。

 腕時計型の携帯電話という概念は10年以上前からあるが、大騒ぎされるようになったのは、アップル、サムスンがそれぞれ「スマートウオッチ」を開発しているとささやかれだした最近になってからだ。ソニーも6月に、グーグルの基本ソフト「アンドロイド」搭載スマートフォンの大半に接続できる腕時計型機器を発表した。

 ディスプレー業界を担当するアナリストらは、曲がるスクリーンの大量生産には少なくとも2年かかるとの見方を示しており、これを使ったスマートウオッチが年内に発売されるかどうかについては懐疑的だ。また、バッテリー生産という課題もある。サムスンのスマートフォン「Galaxy(ギャラクシー)」にバッテリーを提供するサムスンSDIの朴商鎮社長は今年、インタビューで、自由に曲げたり伸ばしたりできるバッテリーの生産には3、4年かかると述べた。ただ、腕時計型の携帯電話に使える緩やかなカーブ型のバッテリーは今年下半期に準備が整うとの見方も示した。

 今週、サムスンが9月4日にベルリンで開催する製品発表会の案内状を送付したことを受け、新製品をめぐるうわさがささやかれている。案内状には、「Note The Date 04.09.2013 Berlin.」(2013年9月4日ベルリンに注目)と書かれている。これは、新型「Galaxy Note(ギャラクシー・ノート)」を示唆しているようにみえる。現在のギャラクシー・ノートはスクリーンが5.5インチで、スマートフォンとタブレット端末の中間に当たるファブレット。サムスンのスマートフォンでこれまでに最も売れた機種の1つだ。

最終更新:8月7日(水)11時26分

ウォール・ストリート・ジャーナル

 

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