巨人が15日のDeNA戦(東京ドーム)に延長12回、7―7で引き分けた。今後に向けて心配なのが、4点差を追いつかれて降板した澤村拓一(25)だ。6月21日の中日戦を最後に約2か月間勝ち星から遠ざかっている状態だが、チーム事情もあって周囲の反応は意外なほどに“澤村擁護”が多数派を占めている。
2度の勝ち越しを守りきれず、7回6失点の内容に、澤村は「あれだけ点をもらっているのに粘れないのは、僕の力不足そのものだと思います」と声をしぼり出した。相性の良さと、なんとか白星を挙げてもらいたいという思いから首脳陣が先発ローテを変更。2戦連続でDeNA戦に当たるように組み替えたが、結果的には2戦とも不本意なものに終わった。
しかし原監督は「(勝ち越した直後の)7回をなんとか、骨の髄から汗が出るくらい頑張ってもらいたかった」と語ったものの、同点に追いつかれた直後に自らマウンドへ向かったことについて聞かれると「ちょっと自分の中で、あの状況の中…」と言うと、しばし沈黙。「…叱咤激励、まあ激励に行ったということです」と「叱咤」を削除するなど慎重に言葉を選びながら答えた。
こうした現象は他の首脳陣も同様で、川口投手総合コーチは「立ち上がりとか最高だったじゃない。よく頑張っているんだと思うよ」とかばい、川相ヘッドコーチも「あれだけのボールを投げられるわけだから、きっちり自分なりに(試合の流れを)読んだうえで投球すればもっと勝てる」と苦言どころか、ねぎらうようなコメントに終始した。
チーム内に「勝負勘がなさ過ぎる」といった批判的な声がないわけでもないが、あくまで少数派だ。
ここまで澤村擁護に回る背景には何があるのか――チーム関係者はこう語った。
「CS(クライマックスシリーズ)に臨むまでに澤村にクサられては困るんだよ」。CSは最大でも6戦行うことを考えれば、先発は最低4人は必要。そうなれば内海、杉内、菅野、澤村は、なくてはならない存在だ。首位を独走しつつも先を見据えた戦いをしている巨人にとって、シーズン終盤にさしかかったこの段階で、澤村のモチベーションをむげに下げることはしたくない、との思いがあるのだ。
澤村の“取り扱い”を変えたことで、成績が良くなったことも一因にある。今季初完封を飾った6月13日のオリックス戦(京セラ)では、試合前に原監督が「3~4点ビハインドでもお前さんを代えない」と澤村に直接明言。これを意気に感じたことが49日ぶりの勝利につながった。しかもその試合を機に防御率はみるみる下がり、チームトップになったばかりか、一時はリーグ3位までになった。「叱るより褒める」といってもいい方針転換が、澤村擁護という現象となっているのだ。
1試合だけ見れば反省する点もあろうが、大局的に考えれば問題ではない。今の巨人は“木を見ず森を見る”スタンスでシーズンを戦っている。
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