連勝を積み重ねた楽天・田中将大投手（２４）の偉業を語る上でクローズアップしなければならないのが、まい夫人（２９）の存在だ。夏場もバテずに力投を続けられているのは、愛妻の助言があったことが最も大きい。

「ジュニア・アスリートフードマイスター」の資格を持つまい夫人は、徹底した食事管理で夫を支えている。エースが仙台にいるときは毎回約２時間をかけて、栄養バランスを考慮した７～８品目を食卓に並べる。田中も「僕はどうしても食べすぎてしまう。体重管理もしてくれているし、本当にいつも助かってますね」と感謝の言葉を述べる。そんな愛妻の内助の功ぶりは自宅以外でも発揮されているという。

「本拠地や遠征先のケータリングのメニューには必ずグレープフルーツが入っているのですが、これは、まいさんの提案を受けた田中選手の要求で取り入れたものなんです」（球団関係者）

　たとえ栄養抜群の食事を取っても、自宅の晩ご飯だけで体調管理を完璧にすることは困難だ。そこで、まい夫人はお手軽に取れる果物をチョイス。ビタミンが豊富で疲労回復効果もあるグレープフルーツの摂取を勧めた。

　この日の“ウイニングボール”の行方について「しゃべりませんよ」と、なぜかけむに巻いた田中。本当は「ありがとう」の言葉とともに、まい夫人に贈ることを腹に決めていたからこそ秘密にしたのかもしれない。