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ネット右翼の殆どの人は、日本という国への愛国心が強い善良な市民なのだろう。しかし、あまりにめ『善良』すぎて、自分たちがアフィリエイターと
呼ばれるネットの広告屋の金儲けの駒とされながら、煽られて過激な言論を繰り広げている事に全く気づいていないように見える。アフィリエイターとは、
自分のホームページにネットの広告などを貼り付けて、それを多くの人に見せる事で儲けている人の事だ。アクセスの多いホームページを運営している
アフィリエイターは、ネット右翼を扇動するだけで食べて行けるだけの金額以上を稼いでる人もいるだろう。なので、今回は『善良』過ぎるネット右翼を
煽って儲けるネットビジネスの解説をしてみたい。
例えば誰かのブログに、ネット右翼の人が読めば反日的と受け取る事も出来る記事が掲載されたとする。すると、即座にアフィリエイターたちが自分の
ホームページに、そのブログの文章がいかに反日的であるかという過剰な解説を書く。もちろん、その解説もインチキな事柄が多く、経済政策に関する
解説などは都市伝説レベル以下の目も当てられない記事などもたくさんある。そして、Twitterなどを使って、『善良』なネット右翼の人たちに、その広告の
貼り付けられた記事を読んでもらうために、あの手この手でブログを書いた人物を誹謗中傷したりインチキ情報を流して目だとうとする。そして、その文言に
煽られた人達が、個々にTwitterなどで次々とコメントを書くなどして、炎上しながらアフィリエイターのページに次々とアクセスが集まっていくのだ。
この時のポイントは、多くのアフィリエイターが著作権を無視して自分のホームページに元のブログに書かれている文章まで無断で転載してしまっている事だ。
彼らは広告屋なので、できるだけ長く自分のホームページに読者をとどまらせていたいと考えているという訳だ。つまり、アフィリエイターは金儲けなの為なら
誹謗中傷を行ったり、著作権を無視したりと日本の法律に対するリスペクトを微塵にも感じさせない行動をとりながら、日本国への愛国心を語っているのだ。
また、ネットで炎上すると2chの掲示板で多くの人が匿名で議論する。ここにも金儲けの仕組みがある。2chには、まとめサイトというのがある。それは2chの
掲示板に何個も書かれたコメントの、面白い部分だけを抜粋してまとめた文章を掲載しているサイトだ。恐らく、過去の2chの議論などについては、殆どの人が
まとめサイトを読んでいるのだろう。そして、そのサイトは2chが運営しているわけでなく、多くはアフィリエイターが運営しているのだ(これは2chの規約上、
著作権はクリア)。そして、ネット右翼を煽る事を専門としてアクセスを稼いでいるまとめサイトも多数あり、かなりのお金がが動いているはずだ。恐らく、
2chのコメント自体も過激な事が書かれていないと議論が白熱しているように見えにくいので、アフィリエイター自身があえて過激な誹謗中傷のコメントを2chに
書き込んでいる事も多数あると思われる。
何でこんなビジネスが流行るのかというと、リスクが無く、楽に金儲けが出来るからである。ホームページの設置や運営というのは、少し知識があれば初期投資は
年間に数万円程度となる。そして、ネット右翼というのは反日的なトピックに常に興味を持っている人たちなので、SNSを使って反日的な情報を発信し続けていれば
簡単に見込み客として囲うことが出来る。また、アフィリエイターは自分のオリジナルのコンテンツを書いている訳ではなく、常にどこかで炎上している事を自分の
ページに無断転載などして利用すれば良いだけなので、労力も少なく話題が尽きる心配もない。もし、思ったようにアクセスが集まらなかったとしても、仕入れ
などがある訳でもないので、自分の労働が無駄だったというだけで撤退のコストも特にない。なかなか、こんな美味しいビジネスというのも無いのかもしれない。