日本が想像以上の地震大国でマジ怖い M6.1以上の地震歴史まとめ

| 0 comments


20130817earthph1-1

東日本大震災直後の様子/気象庁HPより

 日本は地震大国です。

『んなこたぁ、わかっとるわい』

 と、思われるかもしれませんが、では具体的にM6.1以上の大地震が、有史以来、どんな頻度で起きてきたか、ご存知でしょうか?

 もちろん私も知りませんでした。

 なので、今回、ちょいと調べてみたら、(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブルの結果となりましたので、地震の記録マトメを時代別にご報告したいと思います。

初めての地震は『日本書紀』に記されていた 

 日本で最初の地震が記録されたのは『日本書紀』であります。

 今回参考にさせていただいた『理科年表』(国立天文台編)では、その地震を「416年」としておりますが、実はこの時代の記述は大変曖昧で、どのような規模でどんな被害だったのかという内容を含めて、真実のところは不明です。

 ただ、わざわざ書かれるということは、それなりに大きな揺れだったのでしょう。

20130817earthph1-6shig2006

photo by shig2006

 

 では、M6.1以上の地震は有史以来、何回起きていたかご想像つきますか?

 答えは303回です。

 つまり、最初の地震から数えて5年に1度は大地震に襲われている計算になりますが、これはあくまで最小数。戦国時代以前は、記録に残されなかった地震が相当あったと思われ、もし正確に観測できていたらヘタすりゃ数倍の1000回を超えちゃうかもしれません。

 なお、理科年表には気象庁などの情報をもとに、M6.0以上の主な地震が掲載されておりますが、当記事ではあえてM6.1以上を拾っていきたいと思います。

 というのも古い時代のマグニチュードは推測の部分が大きいからです。ゆえにM6.0と診断されたものについては、ギリギリで中規模地震と判断しました。

 前置きが長くなって申し訳ありません。そんなわけで本編へ行きましょう!

 

contents

第一章 古墳・飛鳥・奈良・平安

第二章 鎌倉・室町

第三章 江戸

第四章 明治・大正

第五章 昭和・平成

第六章 総論

 

第一章 古墳・飛鳥・奈良・平安(416-1191年)

憲法十七条に地震の取り決めはなかったです

憲法十七条に地震の取り決めはなかったです

 聖徳太子が中央集権体制をすすめ、聖武天皇が鎮護国家のための大仏を作り、藤原氏が月も欠けることがないと調子こいて武士に主役を奪われることになったこの時代には何回の地震が起きたのか。

東日本大震災が「千年に一度」と呼ばれる由縁の貞観地震

 まずは数字のマトメから見て行きましょう。

 下記の通り、M6.1以上の地震は28回。記録をすべて計上すると、775年間で37回ですから、20年に一度って感じでしょうか。

 決して「異常に多い!」とは思わないかもしれません。

 

M6.1以上の地震・・・24回

M8.0-9.0クラスの超巨大地震・・・4回

M6.0(M5.0-6.0含む)の地震・・・3回

規模不明の大地震・・・7回

総数・・・38回(775年間)

1年あたりの地震回数・・・0.049回

 

 ただ、これはあくまで『記録に残された地震のみ』ですので、現代の観測技術があれば軽く数倍になったような気すらします。というのも、この時代、特に地震が沈滞していたとかではなく、後に東日本大震災が千年に一度と呼ばれる由縁にもなった巨大地震が869年に三陸沖で起きているのですから。

 あまり語られないのが、このときの貞観地震からわずか18年後には南海トラフ大地震が起きており、貞観地震の4年前には富士山が歴史に残る大噴火。

 そして、先に述べておきますと、「1年あたりの地震回数」はこの後、確実に数字が伸びていきます。年を追う毎に詳細な記録が残されていくようになるためです。

船が内陸まで運ばれた記述は、歴史書にも登場します

船が内陸まで運ばれた記述は、歴史書にも登場します/写真 live73

 

 

 

第二章 鎌倉・室町(1192-1602年)

20130817earthph1-9 源頼朝さんが征夷大将軍になったかと思ったら北条氏に実権を奪われて源氏涙目となり、足利義満が金閣寺、足利義政が銀閣寺を建ててたら戦国時代となって下克上ウハウハな時代には何回地震が起きたのでしょうか。

南海トラフ域での大地震が2度発生

 前項で触れましたとおり、鎌倉から室町時代に「1年あたりの地震回数」は0.081回と2倍近くに増えます。以前より記録を残しやすい環境になったせいでしょう。

 M8.0-9.0の超巨大地震は減っておりますが、それでも200年に一度は発生しています。東海地震・東南海地震・南海地震の3つの地震域を持つ南海トラフが原因です。

 

M6.1以上の地震・・・18回

M8.0-9.0クラスの超巨大地震・・・2回

M6.0(M5.0-6.0含む)の地震・・・3回

規模不明の大地震・・・10回

総数・・・33回(407年間)

1年あたりの地震回数・・・0.081回

 

 南海トラフ地震は非常に厄介です。

 東海地震・東南海地震・南海地震と3つの震源域があり、東海地震が起きてその後に南海地震が来たり、3つ同時に起きたりと、とにかく頻繁に発生しております。

 地震学者たちは2040年ぐらいまでにM9.0クラスが来る可能性は非常に高いと警鐘を鳴らしているのは、過去の歴史から見ても、こうして一定に揺れているためです。

 学校の歴史の授業でも、この辺はカリキュラムに入れるべきではないでしょうか?余計なお世話かもしれませんが。

南海トラフで怖いのは津波も同様です/写真 live73

南海トラフで怖いのは津波も同様です/写真 live73

 

第三章 江戸へ続く (ここから急激に増えます)

 

コメントを残す

Required fields are marked *.