「あまちゃん」にも登場 “NHK御用達女優”徳永えりって何者?
【芸能】
夏ばっぱの少女時代役
早速、12日の放送で若かりし夏が登場。その演じる女優を見て「『梅ちゃん先生』の弥生さんだった子だ!」と、思い出した人は、かなりの朝ドラ通だ。
名前は徳永えり(25)。親しみの持てる柔らかな表情が印象的だが、一般的に知られるようになったのは、昨年上半期の朝ドラ「梅ちゃん先生」で堀北真希の親友役を演じてから。
大阪生まれで、中学2年でティーン誌「プチレモン」のモデルを始め、高校1年でドラマの世界へ。こう見えて、ストリートダンスが得意という一面もある。
映画「春との旅」(10年)でスポニチグランプリ新人賞を受賞。同作で共演した仲代達矢(80)からは「スター誕生」と称賛された逸材だ。これまで出演した作品は映画・ドラマ合わせて40本近く。25歳にして少女から母親まで幅広い役をこなしてきたが、代表作はなぜか親友役が多い。映画「フラガール」(06年)では蒼井優、同「ハナミズキ」(10年)では新垣結衣、そして梅ちゃん先生と、主演女優の良き理解者として起用されている。
「まさに『あまちゃん』の初登場シーンがそうだったように取り立てて美人ではないし、オーラを放ちまくっているわけでもないが、ドラマの途中から出演してもすぐに馴染んでしまう容姿とオーラを持ち合わせている。それが徳永えりという女優の最大の武器」とは、コラムニストの桧山珠美氏。また、こう続ける。
「主役ではなく脇で存在感を発揮するバイプレーヤー。視聴者が嫌悪感を抱きにくいタヌキ顔の持ち主で、以前からNHKのドラマにちょくちょく起用されていましたが、『梅ちゃん先生』を機に“NHK御用達女優”としてまた一歩、その域に近づいた感じがします。庶民派なので顔と名前が一致するまで時間がかかりそうですが、“夏ばっぱの少女役だった女優”といった具合に、まずは役柄で覚えてもらうのは女優として励みになる。視聴者も“ウォーリーを探せ”とばかりに、彼女の出演シーンを探すことで、一女優の成長期が楽しめるのではないでしょうか」
9月末の放送終了を前に「あまちゃん女優」がまたひとり、増えた。