ホントの「変人」は誰だ?
私ら「選ばれし者たち」(注1)のことを「変人」と呼ぶ、あるいは、「変人」扱いする人たちがいる。ひどいのは、「犯罪者」呼ばわり、「痴漢」呼ばわりする輩までいる。まあ、「犯罪者」呼ばわり、「痴漢」呼ばわりは、「賛成派」の戯言だが、「反対派」のなかにまで、私らのことを「変人」扱いする人がいるのだから、呆れてモノが言えない。
まあ、「変人」の定義にもよる。たとえば、私ら自身は、「良い意味で、変わっている」とは思っているから、そういう意味で「変人」呼ばわりしているのなら、的を射ている。しかし、そんなはずがなかろう、私らを「変人」と言う場合は、まず、「ネガティブな意味」だと思って間違いない。
ところで、「賛成派」が、私らを「変人」呼ばわりするのは、(街頭演説やポスティングなどをしているからではなく)私らが「女性専用車両」に乗ることについてがほとんどである。「平気でルール違反、マナー違反をする変な連中」というわけだが、鉄道会社が「男性も乗れる」と(しぶしぶながら)認めているのだから、「ルール違反」も、「マナー違反」もない。ただの「イチャモン」である。最近は、「モラルに反する」なんていう輩もいるが、利用者にウソをつく、男性利用者を差別する鉄道会社の方が「モラル」に反している。
さらに、「賛成派」のなかには、私らを「犯罪者」呼ばわり、「痴漢」呼ばわりする輩もいる。「鉄道営業法(34条2号)違反」というのはかわいい方で、「陸のシーシェパード」などと「テロ(リスト)」呼ばわりした輩もいた。そうそう、「あんたたち、痴漢がしたいから反対しているのだろう?」などというトンチンカンなことを言う輩は今でもいる。これも、ただの「イチャモン」である。
実は、この「イチャモンをつける」という方こそ、本当の「変人」である。普通なら、私らが「女性専用車両」に乗っていても、(「声掛け」はしてきても)「イチャモン」はつけてこない。街頭演説をしていても、普通は、「うるさい!」などと警察に通報なんぞしない。ポスティングをしていても、普通は、「ゴミを入れるな」なんてイチャモンはつけない(注2)。それが「普通」である。
一方、「反対派」のなかの何人かが、私らを「変人」扱いするのは、もちろん、「私らが女性専用車両に乗る」からではない。漏れ聞こえてくるところでは、私らが「目立つ服装」をすることが気にいらないらしい。とくに、私・ドクター差別の「目立つコスチューム(=半纏+帽子)」に我慢ならないようである。
しかし、「目立つ」というのは、この種の活動では「良いこと」である。「目立つこと」が悪いわけがない。と言うか、「目立ってナンボ(の世界)」である。実際、「目立つコスチューム」は、「街頭演説」でも、「任意確認乗車」でも、「任意周知歩行」でも、その名の通り(相当)目立って、「啓発活動」、「周知活動」に大いに貢献している。
まあ、それ(=「目立つコスチューム」の効果)は、「目立つコスチューム」に否定的な人でも、ある程度、わかっているだろう。それでもなお、「否定的」なのは、自分(たち)まで一緒にされたくない、自分(たち)まで「変人」だと思われたくないからではなかろうか? 「女性専用車両に反対している人のなかに『変人』がいては困る。(『変人』のドクター差別と)一緒にされたくない」というわけである。
その象徴的な発言が、「(ドクター差別は)まるでチンドン屋」という発言である。この発言(の根底)には、「チンドン屋さん」に対する差別的(=侮蔑的)な思いがあり、それ自体が問題であるが、「(ドクター差別に)変なコスチュームを着て街宣されたり、乗車されたら、私ら『まともな反対派』のイメージまで悪くなる。自分(たち)まで、世間から『変人』に見られてしまう」などと思って、否定しているのではなかろうか?
しかし、もしそう思っているとしたら、「現状認識が(とてつもなく)甘い」と言わざるを得ない。そもそも、「80%の人」が賛成している(らしい)「女性専用車両」に反対している時点で、世間は、私ら「反対派」を「変人」と見なしているのである。まして、普通の男性は乗らない「女性専用車両」に乗り込む時点で、「胡散臭い連中」と思われているのである。今さら、「(「反対派」の)イメージが悪くなる」も何もない。
では、この「(世間の)勘違い」、この「(世間的な)悪いイメージ」を払拭するには、どうしたらいいのか? 目立たないように活動して、さて、「悪いイメージ」は払拭できるのか? いいや、できるわけがない。いつまで経っても、「胡散臭い連中」と思われたままである。
逆である。どんどん目立って、その「正当性」をアピールするしかない。そうすることで、世間の勘違いを払拭するしかない。まあ、「賛成派」はともかく、「反対派」であれば、ホントの「変人」は誰なのか、と言うか、「悪い意味の変人」は誰で、「良い意味の変人」は誰なのか、もう一度、冷静に考えるべきである。
(注1)「自分らで『選ばれし者たち』なんて言うのは不遜だ」などと的外れのことを言う人がいるが、「差別を「差別」と認識できる人たちは皆、「選ばれし者たち」である。一方、「差別を「差別」と認識できない人(たち)は、「差別主義者」である。
(注2)チラシは、誰かが読み終えるまでは「情報紙」であり、「ゴミ」ではない。
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2013/8/8(木) 午前 0:06
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ドクター殿
反対派がドクター殿を批判するというのは悲しいことです。
卑劣な賛成派を打倒するために、反対派はひとつになってほしいです。
賛成派が多数などという嘘が流されていますが、
本当のところ、無関心というのが一番多いのではないかと思います。この中間層をどうカウントするかで、結果は大きく変わるのではないでしょうか。選挙と似ていますね。
日本人は自分の意見を言うこと、つまりアピールが苦手です。
だから、他人の意見や服装にまで同調しようという圧力がかかります。しかし、そうしているうちに、自分の権利はどんどん侵害されていきます。その結果が第二次大戦の敗戦や朝鮮人の尊大な振る舞いだったのかもしれません。
自分の意見をアピールする方法は多様であってよいと思います。
それが自由民主主義だと思います。
2013/8/16(金) 午前 2:23 [ 反対派12 ]
>「あんたたち、痴漢がしたいから反対しているのだろう?」
これよく聞くけど、まあ僕は同 性 愛 者であり異性に痴漢をしないというのを除外して考えても、やっぱり的外れ。
そもそも事の本質じゃない事し、仮にこの理論に付き合ってみても、
●(その考え方の是非は別にして)「女性専用車両に乗らない女性は痴漢されても仕方ない」と考える人が男性にも女性にも一定数いる
わけで、そうなると、一般車両に乗り込んだ女性を痴漢し、そして一般車両に乗った女性の自己責任と言い張れる分、痴漢にとってむしろ女性専用車両があったほうがいいと言える。
また、
「女性専用車両に乗り込む男は痴漢したい」という意見に関しては、痴漢目的ならわざわざ女性だらけの場所に乗らないだろう、捕まえて下さいと言ってるようなもんだし。
なおヤフー知恵袋で女性側からも同様の意見が出た
↓
(500枚)女性専用車両、外見が女性らしくない女性が追い出されることについてどう... - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/
2013/8/16(金) 午前 8:28 [ 池ライト同性愛アスペzero3vryu1p性欲無 ]
痴漢したいから女性専用車両に反対するって(的外れな)意見は、先日11日の「つまらないものですが」ブログでもあった「モテないから反対する」を送金させる。
事の本質・本論と全く関係ない。
2013/8/16(金) 午後 11:21 [ 鈴木眠男 ]
すみません、「送金させる」は、「想起させる」の打ち間違え(タイプミス)でした。
訂正ついでにコメント。
>反対派12 さま
反対派同士の分裂は悲しいですよね。ただでさえ少数派なのだから、分裂しないでほしい。
なおご指摘のように賛成派が多数というわけでもないです。無関心派が多数でしょうね。まさに選挙のようです。さらに、共産党と社民党が票を食い合ってるのと同じような虚しさも覚えました。まさしく選挙。
ただ、共産党が信用できる事は共産党自体は党としての統率が取れている点なので、女性専用車両反対派も一致団結してほしい。
2013/8/17(土) 午前 9:30 [ 鈴木眠男 ]
奇抜な服装はもし差別さんが他人に押し付けてるなら問題だけど、そういうわけじゃないし。
一緒に活動する人でも着たくないという人に着せてるわけではなく個人の考え方を重んじてるんだしね。
批判する人はよく分からんな。プラカードと違い物理的な邪魔もないし
2013/8/17(土) 午前 9:34 [ 鈴木眠男 ]
反対派12さん
あと、服装も他人に同調というのもそうですね。
正しいかどうかではなく、人に合わせることばかり。たとえ、それが間違っていたとしても。
学校なんか制服を正しく着ていたらイジメを受けるというありさまですからね。
2013/8/17(土) 午前 11:17 [ 鈴木眠男 ]
反対派12様
>反対派がドクター殿を批判するというのは悲しいこと
「悲しい」と言うか、「呆れて」しまいます。
>反対派はひとつになってほしい
「味方」かと思っていたら背後から弓を引かれる、のでは、たまったものではありません。
>賛成派が多数などという嘘が流されていますが、本当のところ、無関心というのが一番多いのではないか
その通りでしょう。しかも、「ウソ」をつかれているのですから、「賛成」と言っても怪しいものです。「事実」がバレたら、「反対」が多くなるでしょう。
>他人の意見や服装にまで同調
例の「透明な壁」の実験でも、その傾向が見られました。これが、「女性専用車両」を存続させている一因でしょう。
2013/8/17(土) 午前 11:52
ライト様
>一般車両に乗り込んだ女性を痴漢し、そして一般車両に乗った女性の自己責任と言い張れる分、痴漢にとってむしろ女性専用車両があったほうがいい
「女性専用車両に乗らない女性は『痴漢されてもいい』と思っている」という理屈は通用しないでしょうが、「(痴漢行為を)あまり深刻に考えてはいない」とは言えるでしょう。
まあ、「女性専用車両」があるおかげで、他の車両が混雑することは、痴漢にとって「ありがたい」でしょうし、痴漢のターゲットになる女性が「女性専用車両」以外の車両にいる限り、少なくとも、「女性専用車両」があって(痴漢が)困ることはないでしょう。
2013/8/17(土) 午後 0:01
鈴木眠男様
>ただでさえ少数派なのだから、分裂しないで
「反対派」が分裂しているわけではありません。「反対はしているが、活動はあまりしない人たち」が「反対し、活動をよくしている人たち」にアレコレ言っているだけです。
というわけで、「反対運動」には何の影響もありませんから、ご心配されなくていいですよ。
>批判する人はよく分からん
たぶん、自分(たち)が「活動」から取り残されていく・・・という感じなのではないでしょうか? 何しろ、私ら「選ばれし者たち」は、どんどん前に進んでいますから、ちょっと活動しないとどんどん取り残されてしまう、差が開いてしまいますから。
2013/8/17(土) 午後 0:11