AKB48グループが16日、全国5大ドームツアーのナゴヤドーム公演を開催し、アンコールでHKT48・指原莉乃(20)がプロデュースしたSKE48研究生・松村香織(23)のソロ曲「マツムラブ!」が初披露された。新聞紙でできた衣装のアイデアを出したという指原は「松村、よかったよ」と自画自賛。また、グループはこの日、昨年の東京ドーム公演と合わせ、女性グループ初の“5大ドーム完全制覇”を達成した。
新聞紙で作った衣装を身にまとった松村が一人でステージに登場すると、ドームが“かおたんコール”に包まれた。歌ったのは、衣装とは対照的な恋に悩む女子の気持ちを表現した直球アイドルソングだった。
笑顔で歌い上げた松村に、それまで笑い声交じりだった歓声は、温かい拍手に変わった。直後のMCで登場した指原は「予算が1万円しかなくて…」とぱっと見、地味な衣装になったと釈明。「AKBの記事が載った新聞で作りました」と説明した。
今年5月、AKBグループの総合プロデューサー・秋元康氏(55)から指令を受け、松村のプロデュースをすることになったのが指原だった。もともと熱狂的なアイドルファンで、関係者から「アイドルを辞めても裏方でイケる」と評価される能力を存分に発揮した格好だ。
SKE48では松井玲奈(22)、松井珠理奈(16)の2トップを差し置いて、初のソロ曲を発表した松村。昨年11月、「正規メンバー昇格を目指すか、終身名誉研究生に就任するか」との選択を迫られたが、「ほかの人と違う、私にしかできないやり方で輝きたい」と即答。迷うことはなかったという。
公演の舞台裏などを自ら撮影した動画を交流サイト「Google+」で公開するなど、地道に情報発信して人気を獲得してきた“苦労人”は「ファンのみなさんが温かくて、感動しました」と興奮気味に振り返った。
インディーズで1000枚の限定発売(発売日未定)が決まっているが、さらに大きな野望を胸に秘めている。「オリコンランキングのインディーズ部門1位は絶対に取りたい。目標売り上げは3万枚。そのためにも全国47都道府県で発売イベントをやりたい」と規格外の目標をぶち上げた。
◆松村 香織(まつむら・かおり)1990年1月17日、埼玉県生まれ。23歳。09年11月、SKE48第3期メンバーオーディションに合格し、研究生に。12年1月、Google+で自身が撮影、編集する動画番組「BBQ 松村香織の今夜も1コメダ」の配信を開始。12年11月、終身名誉研究生に就任。選抜総選挙は10年、11年圏外、12年34位、13年24位。愛称は、かおたん。156センチ。血液型O。
[2013/8/17-06:01 スポーツ報知]