前日は4タコで3三振。一塁ベンチ上からヤジるファンと言い合った。「なるべく1人でも多くの人にやってあげたい」とキャンプ中は、時間の許す限りサインに応じる。ファンを大切にするからこそ、品のない罵声には心を痛めた。
八回二死満塁のピンチを切り抜けた安藤と初めて2人でお立ち台に立った。
「2人とも今年のスタートがあまりよかったわけじゃない。(2軍キャンプの)安芸で一緒にリハビリしながら、練習しながら『お互いここからはい上がろうな』と言っていた」。苦しむ右腕を知るからこそ、好投がうれしかった。
「守っていて、このピッチャーのために何とかしようって強く思う。そう思わせる背中なんよ」という。この日も大ピンチを切り抜け「あん(安)ちゃん、ガッツポーズ決めてかっこよかった」と心から喜んだ。