(セ・リーグ、阪神2x-1ヤクルト、15回戦、阪神11勝4敗、16日、京セラドーム大阪)拳を握りしめ、サヨナラのホームを踏んだ。やはり、虎のリードオフマンは西岡だ。左ひざ痛からの復帰戦で今季28度目のマルチを記録。チームに活力を生み出した。
「九回は僕が決めるのではなく、塁に出ることが仕事と割り切った。初球をとらえることで勢いに乗ると思っていた」
六回二死走者なし、フルカウントからきれいに中前へはじき返し、復帰後初安打を放つと、先頭で回ってきた九回だ。バーネットの初球、外角の変化球を流し、一目散に快足を飛ばし遊撃内野安打とした。その後、三塁まで進塁すると、新井の中犠飛で生還。4打数2安打。最高の復活劇となった。
7月27日のDeNA戦(甲子園)以来の出場。その間、1番打者を欠いたチームは16試合で8勝8敗と貯金を積み上げられていない。巨人とのゲーム差を詰めなければいけないが、開く一方。頼れる存在が戻ってきた。