2013.8.17 05:03(2/2ページ)

阪神・安藤、満塁大ピンチでバレをK斬り!

8回、ヤクルト・バレンティンを三振に仕留め、ガッツポーズをする阪神・安藤=京セラドーム大阪(撮影・白鳥恵)

8回、ヤクルト・バレンティンを三振に仕留め、ガッツポーズをする阪神・安藤=京セラドーム大阪(撮影・白鳥恵)【拡大】

 これで、8試合連続無失点。和田監督も「走者を背負った場面で経験がある。非常に駆け引きが素晴らしかった」と最大級の賛辞を送った。

 ミドリムシ入りのサプリメントを試すなど、チャレンジャー精神で突き進んできたプロ12年目の右腕。最後の勝負球は酸いも甘いも味わったキャリアを凝縮していた。

 「昔はやせて失敗もしたけど、後悔はしてない。久保田みたいに体重を使って、投げるやり方もあるってわかったから」。数年前には10キロ以上の減量に挑戦して、体のキレを求めた。しかし、球質が軽くなった分だけ、痛打されて気づいた。いまは微増の97キロ前後をキープ。体重を思いっきり乗せた渾身の剛球をお見舞いした。不振で終えた昨シーズン末に「クビかも…」と腹をくくっていた元開幕投手がチームを救った。

 「まさか…だったね」

 実はブルペンで「エエッー」と悲鳴を上げ、戦いの場に向かっていた。緊張感から解放された駐車場。お立ち台でもらったトラッキーの人形を大事にかかえて、車に乗り込んだ。小学生の2児のパパはお土産を携え、帰路についた。(小松 真也)

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(紙面から)